2016年05月07日
子どもを引き付けるコツって?保育士のための上手な絵本の読み聞かせ方
保育現場にて欠かせない絵本の読み聞かせは、子どもと保育士とのコミュニケーションツールとしても役立つ他、子どもたちの生活に大きく印象付けるものとして知られています。今回は、絵本の読み聞かせの役割や、その効果的な方法などについてまとめました。子どもたちのハートをわしづかみにする、そんなヒントが満載ですよ!
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目次
絵本の読み聞かせがもたらす役割とは?
知識や生活習慣を学ぶことができる
0歳児から年齢を問わず、生活において必要なこと、また社会的ルール等を、絵本を用いることで楽しく学ぶことができます。食事や排せつ、交通ルールなどの生活がテーマとなった絵本や、親子、友だち同士の関係をテーマとした絵本など、月齢や年齢に合わせた絵本を選んで読んであげると効果的です。
季節感を養うことができる
絵本には、お正月やひなまつり、クリスマスなど季節のイベントを題材としたものが多数存在しています。保育園の行事などと連動させ、テーマに沿った読み聞かせを行うことで、季節感ある、豊かな保育園生活を提案することができるでしょう。
ストーリーから想像力を養うことができる
日常生活等の現実的なストーリーはもちろんですが、絵本ならではのファンタジックなお話も、読み聞かせには大変おすすめとなっています。非現実的なストーリーは、物語に入り込むことでその想像力、感性を養うことに非常に効果的です。0~3歳児向けには絵柄のはっきりとした絵本を、また4~6歳児にはストーリー性のある物語などが適しています。
同じ本を繰り返し読むことのメリット
保育園にはたくさんの本があるかと思いますが、人気の絵本には時折、「先生、あの本また読んで!」というリクエストを受けたことがある方もいるのではないでしょうか?
新しい物語に触れることも大事ですが、慣れ親しんだストーリーは、より一層の想像力を育み、また言語学習(単語を覚える力)にも効果的といわれています。多くの子どもたちと過ごす保育園ですから、同じ本を何度も、というのは難しいかもしれません。しかしその好奇心になるべく応えてあげることも、子どもたちとの楽しい保育所生活を送る上でおすすめとなっています。
保育士さん必見!効果的な読み聞かせ方とは?
読み聞かせに適した環境・姿勢を作る
まず、読み聞かせを始めるにあたって、子どもたちに読み聞かせモードに入ってもらう必要があります。0、1歳児の小さなお子さんは膝に座らせるなどの方法となりますが、基本的には正面に座ってもらうように誘導します。子どもたちの見える位置で絵本を持ちますが、その際は、ぐらつかないように脇をしめるなど、持ち方を工夫してください。紙芝居では、お持ちの方はフレーム用いると、子どもたちの好奇心をなお一層向上させてくれるでしょう。
読み聞かせ方のポイント
まず心がけていただきたい事は、早口にならず、なるべくはっきりとした口調で読むことです。それと同時に、たとえ読む箇所が少ないページでも、じっくりと絵柄を見せることがポイントとなります。次に読み方ですが、ストーリーに応じて声に強弱をつけたり、(楽しい時は大きい声、悲しい時は小さい声など)表情を変えていくなどして抑揚をつけることで、子どもたちの興味を引き付けることができます。
しかし、オーバーな抑揚はNGです。それは、子どもたちの想像力等を阻害してしまう一因になりかねないという理由があります。子どもたちは、絵本を見て、聞いていく過程で、それぞれが解釈したストーリーを頭の中で作り上げていきます。それを邪魔しない程度の表現にしていくことが大事なのです。また物語をストレートに伝えるため、過剰なアドリブの導入や、逆に文章を省略することも控えてください。
まとめ
今回は、保育士が知っておきたい絵本の上手な読み聞かせ方法や、その効果などについてご紹介しました。状況に応じた絵本の選び方や、効果的な環境、表現法など、ちょっとしたコツで子どもたちが興味津々となることがお分かりいただけたかと思います。読み聞かせではさまざまなテクニックも存在しますが、一番大事なことは、子どもたちに「伝えたい」という気持ちです。決して読み聞かせを恥ずかしがらず、堂々とした気持ちで行いましょう。