1. HOME
  2. 保育士求人サイト比較ランキング保育のハウツー利用者の肌トラブル対策!介護士が注意したい高齢者の皮膚の乾燥

2017年01月11日

利用者の肌トラブル対策!介護士が注意したい高齢者の皮膚の乾燥

利用者の肌トラブル対策!介護士が注意したい高齢者の皮膚の乾燥

暖かい季節には十分に潤いを保っていた肌も、冬になる頃には潤いがなくなってガサつきがちになるものです。みずみずしい赤ちゃんの肌は乾燥など無縁かもしれませんが、年令を重ねてゆくほどに冬の寒い季節になるとひじ、二の腕、すね、ウエスト周りなどの皮脂の分泌が少ない部位が粉を吹いたような乾燥状態が起こるように感じる人が増えるものです。40代以降の年代の約二人に一人の割合でこうした症状を感じるといわれ、介護の必要な高齢者になればさらにそうした症状が現れる人の割合は多くなります。

高齢者によくある肌のトラブル

乾燥が進んで粉を吹いたような状態になっても、たかが乾燥だからと放置してしまうと、ちょっとした刺激にも肌が敏感に反応してしまい、強いかゆみを感じたりするようになります。そしてかゆみからしょっちゅう肌をかくようになって、その部分が傷になって炎症を起こし、さらに深刻な肌トラブルへと繋がってしまう可能性が高まります。

特に高齢になると皮脂だけでなく天然保湿因子や細胞間脂質などが減少し、肌のターンオーバーのサイクルはどんどん長くなり、より肌の乾燥した状態が深刻になってしまいます。体の自由がきかなくなって運動不足に陥りがちになることがさらに症状を悪化させることにつながります。

肌の乾燥には特に注意が必要

高齢者の肌の乾燥やがさつきは老人性乾皮症と呼ばれ、高齢者の8割以上にものぼる人が何らかの症状を実感しているとも言われています。若い肌のように水分が角質層に十分に届かず慢性的に乾燥肌状態が続くことで皮膚のきめが粗くなって粉を吹いたような症状が現れるのがその基本的な症状です。悪化すると強いかゆみで肌をかきむしって傷つけてしまうことにもつながり、新陳代謝が若い頃のように活発ではなくなる高齢者は傷がさらに悪化してしまう危険性もあります。

こうした肌トラブルに陥って、重症化してしまう前に、日常的に出来るケアの中で皮膚の乾燥を予防することを心がけることが何よりも大切なポイントになります。

肌のお手入れのための3つのステップ

高齢者の皮膚のお手入れの基本はまずは洗浄によって肌を清潔に保つこと、入浴して清潔になって皮膚が水分を含んで柔らかくなった状態で適切な保湿ケアをすること、そして皮膚そのもののバリア機能が十分に発揮できるように保護することの3種類です。

皮膚の汚れを取り除いて清潔にする際には、皮脂を落としすぎないように過度な洗浄はしないように、刺激の少ない洗浄剤で優しく洗います。入浴後には肌が水分を含んで柔軟性が高まった状態のときに保湿剤をこすらないように優しく肌に広げ薄く広範囲に広げるようにして塗ります。その際には部位や肌の状態、気温などによって使い分けることも必要です。

また敏感になりがちな高齢者の肌を様々な刺激から守るために、紫外線予防には帽子や日焼け止めを使用し、肌に刺激の少ない肌着などを選ぶようにします。冬には寒さから使用することの多いコタツや電気毛布などの電気製品も、実は肌の乾燥を招くことに繋がりやすいので、使用に当たっては注意が必要です。

高齢者の肌トラブルを予防するために

怪我や病気などとは異なり、高齢者の乾皮症などの皮膚のトラブルは命に直結するものではないため、とかく後回しにされてしまいがちです。けれども適切なケアを行わないことで悪化してしまった皮膚の状態は明らかに生活に不快感をもたらすもので、だからと言って利用者自身にはそれを自分で解決する力はありません。だからこそ介護者が高齢者の肌の状態を常に観察し、清潔に整えて保湿することを心がけ、肌の保護機能を高めるためのケアを行い、トラブルのない快適な肌の状態で過ごせるように心配りをする事が求められます。

給料アップを目指したいという人へ
保育士なんか辞めたいという人へ
もう保育士の人間関係で悩みたくない人へ

© 2024 女性に人気の資格・通信講座女資格ネット All Rights Reserved.