2016年07月15日
実はうつになりやすい?保育士が鬱病になりやすい原因と対策方法
かわいい子どもたちに囲まれて楽しく働いていると思われがちな保育士の仕事ですが、実際はそんなことはありませんよね。実はうつ病になりやすい職業だとも言われているんです。うつ病になってしまい仕事が続けられない、なんてことにならないよう、原因と対策を頭に入れておきましょう。
目次
うつ病とはどんな病気?
人は誰でも、辛いことやストレスがあると気分が落ち込んだり不安になったりします。普段なら、自分なりに対処することができ、憂鬱な状態は時間とともに回復していきます。しかし、うつ病になってしまうと、問題をうまく解決できず、うつ状態が長引いてしまうのです。
ストレス以外にも、その人の性格や育った環境などさまざまな原因が重なっておこる病気とされていますが、融通が効かない人や責任感が強い人、頑張り屋さんなど、比較的、優秀でまじめな性格の人に多いと言われています。
保育士がうつ病になりやすい理由
保育士がうつ病になりやすい職業だと言われている原因を探ってみましょう。
人間関係のストレス
保育士の退職理由のなかでも特に多いのが、人間関係のストレスです。少人数で、ほとんどが女性職員の職場ですので、職員同士のいじめやパワーハラスメントが存在することも少なくありません。また、保護者からの苦情などの対応も行わなければならないため、多くの保育士が人間関係のストレスを抱えています。
参考:これは禁句!保育士が保護者対応で失敗しないためのNGワード集
業務の多さ
子ども達の相手以外にも、保育記録や連絡帳の記入など日常的な業務が多く、休憩時間がしっかりと取れないことがあります。行事やイベントの準備もしなければならないため、残業したり持ち帰って行ったりすることも少なくありません。
体力的な厳しさ
保育士の業務は、子どもたちとの外遊びやお散歩、時には片手で子どもを抱っこしつつ別の子供と手をつないで歩いたり走ったりと、とても体力が必要です。持ち帰りの業務があると、夜遅くまで自宅で仕事をすることもあります。体に過度な負担がかかると、心もバランスを崩してしまうのです。
子どもたちの命を預かる責任の重さ
保育士は子どもたちの命を預かっています。園で怪我をさせないように、トラブルが起きないように、常に気を張っていなければなりません。
うつ病にならないために…
うつ病の原因のひとつであるストレスや疲労を発散することで、うつ病を遠ざけることができます。映画やテレビを見て思い切り泣いたり笑ったりしてみましょう。ひとりカラオケで大声を出してみましょう。お友達と愚痴で盛り上がったり、人に話せない場合はノートに書いて破り捨ててみたり非公開のブログに書いてみるのもいいかもしれませんね。自分がスッキリとする方法で、普段押さえている感情を解放してあげましょう。毎日寝る前に、自分をほめてあげるのも効果的ですよ!
「うつ病かな」と感じたら…
「うつ病かな」と感じたら、一人で抱え込まずに受診することをオススメします。「病院に行くのを躊躇してしまう」、「ちょっと話を聞いてほしいだけ」、という場合には、精神保健福祉センターや「働く人の悩みホットライン」に電話してみるのも、ひとつの方法です。
症状がいつまでも改善しないようであれば休職や退職、転職も視野に入れましょう。就業規則に沿った手続きが必要になることもありますので、就業規則を確認してくださいね。
最後に
保育士はストレスの多い職業です。保育園という狭いコミュニティの中で、だれにも相談できないまま精神的に追い詰められてしまう保育士も少なくありません。年齢を重ねても元気で働き続けるためにも、自分に合ったストレス発散方法を見つけましょう。少しでも不調を感じたら、早めに専門医に相談してくださいね!