2014年12月27日
保育士は、「保母」から始まり社会福祉の分野では最も長い歴史と専門性を持つ資格
保育士は社会福祉の分野では最も長い歴史を持つ資格です。戦後間もなく「保母」として誕生したこの資格は、十数年前に名称が「保育士」に改められました。
保育士の資格取得には大別して2つの方法があります。大学、短大、専門学校の保育士養成課程を卒業する(国家試験は免除)、または国家試験に合格する、このどちらかが必要です。国家試験については、大学・短大・2年以上の専門学校を卒業していれば受験資格があります(専攻は問いません。在学・中退でもOKの場合もあります)。それ以外の方でも高校卒業の年度や、実務経験等により受験が可能な場合があります。
あとは試験に受かりさえすればいいのです。決められた養成施設や講習に通ったり、保育園や施設等で実習を行ったりという必要はありません。筆記試験は8科目あり、全科目合格者のみ実技試験(3分野から2つ選択)を受けます。資格取得には全科目の合格が必要ですが、合格した科目は2年先の試験まで有効です。2回、3回に分けて全科目合格を目指すこともできるわけですね。
国家試験に向けた通学・通信の講座や、参考書、問題集などを用いて、仕事や家事、育児のかたわら受験勉強に励み、合格を手にした方も少なくありません。子育ての社会化が叫ばれ、保育所の拡充が急務とされている現在、保育士とその専門性へのニーズはますます高まっているのではないでしょうか。