2017年06月12日
ケアマネージャーの就職後の研修って?資格更新やキャリアアップのために必要なもの
ケアマネージャーの試験や研修は2015年度から2018年度にかけて、さまざまな点が変更されています。この変更で研修が増え、より内容が濃いものになりました。今回は、ケアマネージャーの研修について説明していきます。
目次
ケアマネージャーは研修が何度も必要
ケアマネージャーは試験に合格したからいって、すぐに実務に就けるわけではありません。まずは試験合格後、1年以内に87時間の実務研修を受け、研修後3ヶ月以内に登録申請を行わなければなりません。登録すると「介護支援専門員証」が交付され、初めてケアマネージャーとして働くことができます。
その後も実務経験に応じて専門研修を受け、5年ごとに更新研修の受講が義務づけられています。ケアマネージャーとして働き続ける限り、何度も研修を受けなければなりません。
試験に受かったら実務研修
ケアマネージャーの試験に合格したらまず「実務研修」を受講します。実務研修ではケアマネージャーの利用者訪問に同行したり、サービス担当者会議に同席するなど、現場実習も行われます。この研修を修了し、都道府県に「介護支援専門員」として登録することで、ケアマネージャーとしての業務を行うことができるようになるのです。つまり、ケアマネージャーの試験は、実務研修の受講資格を得るための試験と言えます。
更新の研修
初回更新の場合
ケアマネージャーとして業務に就くのであれば、介護支援専門員証の更新を行わなければなりません。更新のためには研修を受ける必要がありますが、介護支援専門員証の有効期間満了日により受ける研修が異なります。有効期限満了日が平成30年の方は「介護支援専門員更新研修」を、平成31年の方は「専門研修課程1及び2」を受講することになります。
更新が2回目以降の場合
更新が2回目以降の場合は、前回更新時に受講した研修やその後の実務経験の有無により、更新に必要な研修が異なります。前回の更新時に度の研修を受講したか確認し、間違えのないように申し込まなければなりません。ホームページにフローチャートを掲載している都道府県もありますので、ご自分の更新にどの研修が必要かを確認してみると良いですね。
更新研修の内容
実務経験6ヶ月以上3年未満
実務経験が6ヶ月以上3年未満のケアマネージャーは「専門研修課程1」という56時間の研修を受講します。基礎知識の向上や他職種との連携について学びます。研修の約半分が演習となります。
実務経験3年以上
実務経験3年以上のケアマネージャーを対象とした「専門研修課程2」という32時間の研修もあります。ケアマネージャーとして働いていくにあたり重要となる知識や他職種との連携方法など、より専門的な知識や技術を学びます。演習が中心の研修となります。
キャリアアップの研修
主任介護支援専門員研修
ケアマネージャーとして実務経験5年以上などの要件を満たし、70時間の「主任介護支援専門員研修」を受講すれば、主任ケアマネージャーとして働くことができます。主任ケアマネージャーは、事業所内や地域にいる経験の浅いケアマネージャーの指導・支援が期待されています。
主任介護支援専門員更新研修
主任ケアマネージャーの有効期間は5年間となっています。主任ケアマネージャーとして働き続けるためには、有効期間内に「主任介護支援専門員更新研修」を受講しなければなりません。更新研修を受講するには、ケアマネージャー対象の研修の講師経験など、一定の要件をクリアする必要があります。更新研修は、主任ケアマネージャーとして必要な能力を保持し、向上を図ることが目的です。
ケアマネージャーは研修が続く!
ケアマネとして働き続ける限り研修を受け続けなければなりません。しかし、それはケアの質を上げるためには欠かせないことです。より良いケアプランやマネジメントを展開していけるよう、しっかりと研修を受けたいですね。