1. HOME
  2. 介護求人サイト比較ランキング介護士のハウツー介護士が胃ろうの処置をしてもいい?胃ろうの利用者の介護のポイントや注意点を知ろう

2017年02月14日

介護士が胃ろうの処置をしてもいい?胃ろうの利用者の介護のポイントや注意点を知ろう

介護士が胃ろうの処置をしてもいい?胃ろうの利用者の介護のポイントや注意点を知ろう

高齢になってくると認知症で食事と言う行為を理解できなくなったり、噛み砕く、飲み込むと言う作業そのものが上手くできなくなって、生きていくために必要な栄養を摂ることさえ難しくなることが考えられます。無理にこれまで同様に口からものを食べさせようとすると、むせてしまったり気管に食べ物が混入して誤嚥性肺炎になってしまうこともあります。誤嚥性肺炎は命を落とすことに繋がりかねないものであり、そうしたリスクを避けるためにも必要な処置が胃ろうです。

胃ろうを作ることの必要性

高齢になって体が自由に動かせなくなってくることで食べ物を飲み込むという行為が困難になると、食べ物から栄養を摂取することが出来なくなり急速に体力が落ちてゆきます。食べ物を飲み込むのが困難な嚥下障害などがある人が胃ろうを作って直接胃に栄養を補給することは、安全に確実に栄養を体に取り込むためにに高い効果が期待できる方法です。

内視鏡を使用して腹部に栄養を届けるためのチューブをつなぐ穴を作るのが胃ろうと呼ばれるもので、経管栄養と呼ばれる栄養の摂取方法です。直接胃へと栄養を送ることでむせこんで呼吸困難になったり、誤嚥性肺炎で命を落とすリスクを減らすことが出来、安全に栄養を摂取できるようになるのがその最大のメリットです。

介護士にも胃ろうがみとめられるようになった背景

看護師不足の現状を解消することと高齢者へのすばやい対応を実現するために介護士にも胃ろう利用者のケアをする事が認められるようになったというのがその背景です。かつては胃ろうは看護師などの医療職にしか認められていなかった行為ですが、看護職の慢性的な人手不足によって、高齢者への対応が遅れることで命を落とす危険性が高まってきた現状から、高齢者への医療を少しでも短時間で行えるようになったのがその最大のメリットです。

ただし介護士に認められているのは胃ろうをつけたりはずしたりすることで、注入するのは薬以外の食事などに限られ、生きるために最低限の医療行為を介護士にも出来るように認められたということです。確かにこのことによって高齢者がすばやく緊急的な一部の医療行為を受けられるようになったことは大きな進歩なのですが、その一方で介護士の責任は重くなり、更なる加重労働に繋がる可能性もあります。

そのため看護師などの医療職との綿密でスムーズな連絡体制は常に整えておくことが求められます。介護士もきちんと研修を受けることが必要であり、あくまでも看護師が出来ないときに介護士が行うというスタンスでの実施が基本です。

胃ろうを使用する利用者への注意点

利用者への胃ろうの介助を行うに当たっては、専門の研修を受けた介護士が担当することが条件になります。ただし、胃ろうが医療行為であることには変わりなく、実施するに当たっては十分に注意しなければならないことがたくさんあります。

まず、利用者の免疫力や体力が低下していることが多いため、感染のリスクを回避するためにも物品をきちんと洗浄、消毒する事を徹底し、交換などの管理に当たっては手洗いを徹底するなど、常に清潔な状態で行うことが大切です。利用者は逆流を予防するために上半身をやや起こした状態で実施するようにします。

また、口からものを食べなくなることで唾液の分泌が低下してくるので口の中のケアはこれまで以上に注意する必要があります。さらに、利用者が胃ろうを理解せずに引き抜いてしまったりすると、その後の処置で胃や腹部を傷つけやすくなるというリスクを伴うことになるので、そうした状態が心配される利用者に対してはリスク回避のためにミトンを使ったり、場合によっては身体拘束が必要となるケースもあります。

介護求人サイト比較
介護・福祉・保育資格一覧

© 2024 女性に人気の資格・通信講座女資格ネット All Rights Reserved.