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2017年03月04日

高齢者の水分補給の重要性や方法!介護士のための介助の方法や注意点

高齢者の水分補給の重要性や方法!介護士のための介助の方法や注意点

加齢と共に水分補給をきちんとすることが重要になってくるといわれます。しかし喉が渇いて水を欲しがっているわけでもないのに何故水分補給が必要なのでしょうか。若い年代の人なら体の渇きは喉が渇いたという感覚となって現れ、必要に応じて自分で水分を摂るということをします。

しかし高齢になって体が自由に動かせなくなると、喉が渇いても自力で水を飲みに行けないため、水分不足になってしまうのではと考えてしまいますが、実はそうではなく、高齢者の体の中では若い頃とは違う、加齢による特有の変化が起こっているために水分不足に陥りがちになるものです。そのため介護士は利用者が特に水分を欲しがらなくてもタイミングを見計らって水分の補給を心がけることが必要です。

どうして高齢者にとって水分補給が大切か

まず高齢になってくると体の筋肉の量が減少することで、体内に蓄える水分量自体が少なくなります。さらに体内の水分を調整する重要な役割を担う腎臓の機能が低下することで、老廃物を対外へと排出するための尿の量が多くなります。そのうえ体の感覚が鈍くなることで喉の渇きそのものを感じにくくなっているので、体が本来は水分が必要な状態になっていても、本人には喉が乾いたという感覚が感じられないということになりがちです。

そのため本人に喉が渇いたという感覚があるときには、すでに体は脱水症状に陥っているというケースもあります。脱水症状が悪化してしまうと意識がなくなってこん睡状態になったり、最悪の場合には死に至る可能性さえもあります。そして水分を適切に摂ることを怠ると脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高くなることにも繋がります。こうしたことを予防するためにも高齢者はこまめに水分補給することが大切になるのです。

高齢者に必要な水分量を補給するために

高齢者の脱水症状を予防するためには定期的に水分を摂る必要があるのですが、出来れば体に負担をかけることなく体の隅々まで水分がいきわたりやすい飲料を選ぶとより効果的な水分補給が出来ます。又、嚥下障害外などがある場合に加え、認知症の利用者の場合水分を与えようと思っても被害妄想のような症状を引き起こすこともあり、すんなりと水分を受け入れてもらえないこともあります。

さらに認知症ではなくても水分補給を拒否する利用者の場合、水分を摂ると失禁に繋がりやすいのを嫌がって水分をなるべく摂らないようにするというケースもあります。このような利用者にはいちいちトイレに行かなくて済むように、ベッドの脇にポータブルトイレを置くなどして失禁することへの不安を取り除いてあげると水分を受け入れやすくなることもあります。そのほかにもただの水や白湯だと欲しがらない利用者には無理に飲ませようとするのではなく、本人の好みの合わせてお茶などに変えて飲ませてみるなど、一人一人違う水分を摂りたがらない理由を理解して、それぞれに合わせるようにする事が必要です。

利用者への上手な水分補給のコツと注意点

利用者の体の状態は人によって違います。自分で飲める人もいれば、寝たきりで介護士が水分補給をしなければならないケースもあります。さらに認知症や独自の強いこだわりがあったりするので、利用者の誰にでも上手に確実に水分を摂らせるための万能な方法はありません。しかし例えば嚥下機能が低下してむせやすくなっている人の場合、一般的には前傾姿勢で飲ませることで、口から飲み込んだ水分が誤って気道にはいってしまう誤嚥を予防しやすくなります。

また大量の水をごくごくと飲み込むことが難しくなっている利用者には水分補給の介助をする際には一度に口に含む水の量と、その後で再び水分を与えるタイミングにも注意することが必要です。そのようなときには利用者の口元を見ながら少しずつ飲ませるようにして、自分の意志をきちんと伝えられない利用者には、少しずつ水分を口に流しいれながら咽喉が動くことで飲み込んだことを確認してから、次の水分を与えるようにします。そして、水分補給のタイミングを食事のときとは別におやつのとき、入浴の後、寝る前など定期的に設定するようにして、本人が水分をどれくら摂ったかを記録しておくとさらに安心です。

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