デイサービス利用者の来所拒否の対処方法は？拒否の原因を介護職員が知っておこう

デイサービスの利用者の中には来初を嫌がるケースもあります。でも、来初拒否の理由は人それぞれで、無理強いすることなく、その人のケースに合った対処方法を取る事が大切になります。

自尊心が邪魔をする場合

デイサービスを利用するようになっても、みんなでゲームをしたり絵を描いたりと言う作業が幼稚で自分には向いていないと思い込んでしまう人もいます。自分はまだこんなところに来るべき人間ではないと言う思い込みからデイサービスの来初拒否をする場合、サービスを利用する前からデイサービスを利用することへの勝手な思い込みから来所拒否するようなら、まずは体験や見学から始めてみるのがおすすめです。

ただし、利用者が認知症で、自尊心が強く不安を感じる事でデイサービスへの参加を拒んでいる場合には、まずは不安を取り除くためにもお試しで参加して楽しい記憶だけを残せるようにするなど、少しずつデイサービスへの不安を取り除くことから始めるようにします。

他の利用者との相性が原因の場合

高齢になってもやはり多くの人にとって悩みの種になるのは人間関係です。誰とでも仲良くできるのが理想ですが、やはりいくつになっても苦手意識を感じてしまう人はいるものです。たとえば自分と同じ日にサービスを利用する人の中に自分の苦手な人がいれば、本人にとってデイサービスは行きたくない場所になってしまいがちです。さらに毎回同じ人と顔を合わせる事になるとすれば、なおのことその思いは強くなってしまいます。誰でも相性がよく好きなタイプの人もいれば、なんとなく苦手なタイプの人もいるのはごく自然の事です。

特に地域の中でデイサービスを利用する場合、地域の人間関係がそのままデイサービスに移行することもあり、同じサービスの利用者の中に顔見知りの苦手なタイプの人がいれば、せっかくのデイサービスも通うのは気が重いと感じてしまう事でしょう。もしもそのことがはっきりとわかっているなら、可能な範囲でメンバー編成を工夫することで本人がストレスなく通って来られるように調整してあげる事も大切です。

利用者本人とスタッフとの相性も大切

利用者にとって介護サービスを利用するうえで最も身近な存在が介護職員です。でも、利用者にとってその職員があまり好きになれないと感じる人だった場合、やはりデイサービスに参加するのはちょっと気が重くなってしまいがちです。特に家まで施設の人が迎えに来てくれる時、玄関先まで毎回自分にはあまり好きになれない介護職員が迎えに来たら、中には参加を拒否したくなってしまう事もあります。

もちろんそうした利用者の、ともすればわがままととらえられてしまいがちな要望を限られたスタッフの中でシフトを組んでいるなかで全て叶えるのは難しいかもしれませんが、たとえば送迎だけでもその利用者と相性の良いスタッフに頼むと言った方法を取る事も、利用者の来所拒否を解消するためには有効な方法の一つです。

担当ケアマネージャーに相談してみる

デイサービスの利用に際して来所拒否をする人の最大の理由は利用者本人の意志よりも家族の意向によってサービスを利用することを決めているケースです。家族にとっては昼間の時間帯を安全に過ごせるデイサービスに通ってほしいと感じても、利用者が拒否した場合サービスの利用が難しくなってしまう事もあります。

そんな時はいきなりサービスを利用するのではなく徐々に慣らしていくなどの方法も大切なのですが、その対処方法に困ったらケアプランを作成したケアマネージャーに相談してみることも大切です。サービスの利用に至った背景などを知ったうえでケアマネージャーのアドバイスも受けながら利用者と向き合う事も来所拒否への大切な対処法です。