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2017年04月29日

ベッドから車椅子への移乗介助の正しい方法!介護士が知っておきたい移動のコツ

車椅子男性の足元

足が不自由になった高齢者でも車いすを利用することで行動範囲はぐんと広がります。行動範囲が広くなることで寝たきりになるリスクを減らすことにもつながり、生活にメリハリを与える事が出来ます。けれどもベッドから車椅子へと移乗する時には正しい方法で安全性を確保することに注意しないと、場合によっては転倒して骨折などを起こす可能性が高くなります。そのため、双方の体への負担を減らし安全を重視した移乗の手助けをするために押さえておきたいポイントがあります。

車いすの準備を整える

ベッドから車いすへの移乗に際して基本的な事ですが、車いすのメンテナンスを確認し、安全に移乗が行えるように準備を整えます。停車時にしっかりとブレーキが効いているか、タイヤの空気圧が適正かを確認し、座面のすわり心地は長時間座る場合に腰を痛める可能性があるのでマットなどを敷くと言った対策をとるようにします。

そしてスムーズに移乗するためにはできるだけベッドと車いすを近づけ、ベッドに対して15度から30度の角度に保ち、できる限り平行に停車するようにしたうえで、車いすのブレーキをかけ、フットレストを上げてスタンバイします。また、移乗の際に被介護者を傷つける恐れのある装飾品などは事前に取り外しておくようにします。

移乗の際の介助者の姿勢のとりかた

移乗の作業に取り掛かる際に、少しでもスムーズに移動できるように利用者には浅めにベッドに座ってもらう様にして、介護者は利用者の腰に両手を回すようにして、自分の両肩に腕を回して抱きしめるような形を取ってもらいます。この時に利用者が腰に痛みを感じたり、違和感を感じる場合には腰ではなく背中を抱えるようにします。利用者と介助者の体が密着した状態になり、利用者の上半身を介助者の方へ引き寄せ、上半身を預けてもらうようにします。介助者の下半身は両足をしっかりと開いた状態を保ち、姿勢を安定させることが大切です。

実際の車いすへの移乗の手順

まずは利用者のお尻の部分を手前に引いて体を前にずらし、両足が床に着くように浅く腰掛けてもらいます。車いすを利用者の方へと引き寄せ、介助者の肩につかまってできれば立ち上がってもらいます。この際には介助者は利用者の足の間に片足を入れておきます。利用者が立ち上がる事が出来たら、バランスを崩して倒れてしまわないようにしっかりと支え、利用者の足の間に入れた方と反対の足を軸にして、ゆっくりと腰と足を回転させます。

その後、車いすと利用者の体の間に隙間がないか確認し、ゆっくりと座面に座ってもらうようにします。その後、利用者にアームレストを掴んでもらい、介助者は前かがみの姿勢を取って腰を落として支えるようにします。最後にフットレストを下げて利用者の足を乗せ、介助者は利用者の後ろ側に回って脇の下から腕を入れて座面の腰の位置を深くするように後ろに引いて、安定した姿勢に整えます。

安全に車いすへ移乗をするためのポイント

利用者の体を持ち上げる前に声をかけ、利用者との意思確認を行う事で、無駄な力を使わずにスムーズな移乗が出来ます。介助者にとっては腰に負担のかかりやすい作業になるため、タイミングを見計らって、より少ない力でスムーズに移乗ができるようにするためにも声掛けをしながら作業をすることはとても大切です。

また、介助者側は軸足をうまく活用して体を回転させることでスムーズに移乗させることができるのですが、この時に軸になる足を間違わないように注意するのがポイントです。そして利用者が立ち上がった時にめまいなどがないか、苦しがることがないかなど、体調の変化を必ず観察するようにします。介助者の体にも負担のかかりやすい作業なので、膝を曲げて足の力を十分に活用することで腰への負担を減らすことが大切です。

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