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2017年04月29日

耳掃除は介護士にもできる?耳かきの注意点や耳垢塞栓について知っておこう

綿棒

健康な人が自分で耳掃除をする場合であっても、やり方を間違えれば耳の中を傷つけてしまう危険性があります。まして体の自由が利かなくなってきている高齢者にとって自分で耳掃除をすることはかなり難しく、場合によっては危険な行為にもつながりかねません。しかし、耳垢を放置することは様々な症状を招くことになりやすいので、定期的に介護士などが耳掃除をすることが必要です。

介護士に耳掃除が認められるようになった経緯

かつて耳掃除などは医療に準じた行為とされ介護士には認められず、医療職や家族以外は利用者の耳かきをしてはいけないとされた時期がありました。しかし、のちに規制が緩和され法律では医療行為にあたるものでも介護士にできる行為としてその一部が認められるようになり、現在は様々な医療行為の一部が衛生上あるいは身だしなみ上必要な行為として介護士でもできるようになりました。

耳垢がたまっておこる耳垢塞栓とはどんな症状か

長期間耳掃除をせずに放置することで、耳垢が外耳道を詰まらせてしまうのが耳垢塞栓と呼ばれる状態です。耳垢塞栓を起こすと本人は耳に閉塞感を感じたりかゆみや違和感を感じる事が多く、人によっては耳鳴りがするのを感じたり、音が聞こえにくくなり難聴の症状を引き起こす場合もあります。

体の機能が著しく低下している高齢者には耳垢塞栓の状態に陥っている人の割合が高いのですが、外耳道が耳垢でふさがれてしまった状態を解消するために耳掃除をする際には、やり方に注意しないと外耳を傷つけてしまう危険性があります。そのため介護士が利用者の耳掃除をする際には、万一傷ついた部分から細菌が侵入すれば外耳炎を起こしてしまう危険性や、耳かきによって鼓膜を傷つける危険性もある事をしっかりと認識する必要があります。

耳掃除をすることで起こりがちなトラブルとは

健康な人が自分で耳掃除をするときでさえ、力加減ややり方を間違えると耳の中を傷つけてしまう場合もあります。自分で耳掃除をする場合には痛みを感じれば自分で手加減することも可能ですが、介護士が利用者の耳の中を掃除する際には本人が痛みを感じたらすぐに知らせてくれない限りその加減が分からず、つい耳垢を取り除く事ばかりに意識を集中してしまいがちです。そのため、介護士が利用者の耳掃除をする際には最も適したタイミングや耳掃除の際に気を付けなければならないことなどを十分に頭に入れて行う必要があります。

高齢者の耳掃除をするときの注意点

耳垢と言っても実はその人の体質によって乾燥した状態の耳垢もあれば湿って粘着性のある耳垢の時もあります。介護士が利用者の耳掃除をする際にはかさかさした乾燥状態の耳垢の場合には耳かきを使用しますが、湿って粘着性のある耳垢の場合には綿棒を使ってからめるようにして耳垢を取り除くようにします。

できれば入浴後の耳垢が柔らかい状態の時に耳掃除を行えば耳の中を傷つける心配が少なくなります。ただし、長期間耳掃除をしなかったことで耳垢が外耳道をふさいでしまって耳垢塞栓になっている場合には、耳かきなどを使って安易に取り除こうとすれば耳を傷つけてしまう危険性もあるし、綿棒を使えば逆に耳垢を中へと押しこんでしまう場合もあります。

そのため利用者が耳垢塞栓を起こしている場合には無理に介護士が取り除こうとするのではなく看護師などに相談して必要に応じて耳鼻科を受診することが求められます。耳垢塞栓を放置すると利用者本人が不快に感じることや聞こえが悪くなるだけでなく、耳垢でふさがれた外耳の奥で菌が繁殖してしまい炎症を起こすこともあるので、ケースによっては定期的に医療機関で耳掃除をしてもらう事も必要です。

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