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2017年08月21日

誤嚥を予防する介護方法!もし誤嚥事故が起きたときの介護士の対応方法も押さえよう

食事介護

食べ物を口に入れて、しっかりと噛み、飲み込む、というのはさまざまな働きが合わさっている複雑な動作でもあります。誤嚥は食べ物が食道を通って胃に運ばれるという道を間違ってしまい、気管や肺に食べ物が入ってしまうことなどから起きますが、誤嚥が起きると呼吸困難や肺炎などにつながることもありますので注意が必要です。誤嚥を予防する介護方法と合わせて、もしもの時の誤嚥事故に備えて対応方法も押さえておきましょう。

誤嚥予防のコツをおさえよう

食事を意識してもらう

利用者さんの意識がはっきりしていて、食べる環境が整ってから食事にしましょう。眠そうにしている時などは注意が必要です。口の中を冷たいもので刺激するアイスマッサージなどの口腔マッサージや、口を動かす体操や発音練習などの嚥下体操なども役立ちますので、食前に時間を取ってやっておくようにしましょう。誤嚥による肺炎などの予防では、口の中を常に清潔に保っておくこともポイント。口の中の細菌が肺に運ばれないように気をつけましょう。

食事の時の姿勢を整える

食前の準備としては、姿勢に気をつけることもポイント。椅子に座った場合の姿勢のポイントは、前かがみで顎を引いた状態です。テーブルと椅子の高さも関係してきますので、事前にチェックしておくと良いですね。クッションなどで調整する方法もあります。

足が床にしっかり着いている状態で、椅子に深く座ってもらいましょう。食事に時間がかかることもありますので、疲れにくい姿勢も大切。ベッドに寝たきりの場合などには姿勢のポイントも変わってきますので、状況によるベストな姿勢を心得ておくと安心です。

利用者さんに合わせた調理の仕方

硬いものが噛めなかったり、飲み込むのが苦手だったり、口があまり開かなかったり、というような状態は個々の人によって変わってきます。そのため、食べ物の状態も個々の利用者さんに合わせてサイズや硬さを工夫して、噛みやすい、飲み込みやすい状態にしておきましょう。

サイズは細かすぎてもむせやすくなるため、ある程度の塊になるようにとろみをつけるなどして調理することもポイントです。また、口の中が乾いていると飲み込みにくくなるため、飲み物で日頃から潤すことも視野に入れておくと良いですね。

食事介助の時のコツ

一度にたくさんの量を利用者さんの口に入れない、というのは大切なポイントです。詰め込みすぎは誤嚥につながりますので、食べるスピードに気を配って配慮しながら食べ物を運びましょう。飲み込んでいるかどうかを確認しながら行うのもコツです。

誤嚥が起きてしまったら?対応方法も学んでおこう

誤嚥には危険が伴いますので、万が一のことを頭に置いておききちんと対応できるようにしておくことも大切です。誤嚥事故の際には、救急車や医師を呼ぶことも合わせて視野に入れておきましょう。

喉に食べ物が詰まって呼吸困難になっている時には、すぐに詰まったものを取り出しましょう。利用者さんに咳をするなどして食べ物を吐き出してもらうか、吐き出せない場合は、口の中から詰まった食べ物を指で取り除くことも必要な時があります。

取り出す際には、食べ物がさらに奥に詰まらないように注意しましょう。処置をする時にとる姿勢もポイントで、側臥位(そくがい)と呼ばれる横を向いて横たわっている状態がおすすめされています。

そのほかには、背後から利用者さんを抱き抱えるようにして圧迫しながら上に突き上げるようにして行う「ハイムリッヒ法」や背中を叩いて行う「背部叩打法(はいぶこうだほう)」などがあります。これらは、ある程度の知識と技術が必要になるため、あらかじめ手順を把握しておくと良いでしょう。

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