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2016年09月14日

職員不足の原因や対策は?介護業界の人手不足問題は解消されるのか

不足したパズルのピース

介護職員不足は、社会的な問題として近年重視されるようになりました。介護業界では、なぜ人手不足が目立ってしまうのでしょうか? その原因と対策を見ながら、介護士としてできること、身の回りの高齢者との関わりについてできることを、考えていきましょう。

近年問題視される介護職員の現状

高齢化社会の進行が問題視される中、あと10年もすれば、必要な介護職員の人数は250万人を超えると予想されています。ですが、供給できる介護職員の現段階での見込みは、必要な人数に対して数十万人の不足が挙げられている状態です。介護職員の人数は年々増加しているものの、現在の段階で人手不足の状態は目立っていますので、今後、適切な対処を行うことがさらに大切になってくるでしょう。

どうして介護職員は不足してしまうの?

介護職員が不足してしまう原因は複数あります。高齢化社会に関することでは、少子化に伴う、働くことができる人材そのものの不足も影響してくるでしょう。

介護業界については、辞めてしまう介護士が多いことも原因としてよく挙げられています。介護士の仕事は、残業なども含めて長時間の労働になってしまうことやハードなシフトの負担が問題になることがありますが、低賃金やサービス残業などの経済面に加えて、人間関係のトラブルも合わさり、過酷な職場になってしまうことも。

人間関係の問題については、スタッフ同士のいざこざだけでなく、利用者さんやご家族とのトラブルもあるでしょう。加えて、認知症ケアの難しさなどは、大きな負担になってしまうこともあります。仕事柄、他人の生活に密着する内容でもあり、人間の生死に関わる場面もありますので、ストレスを受けやすいこともあるでしょう。これらのことが、介護士の仕事を続ける難しさにつながっています。

また、人手不足がさらにデメリットを生む、ということもあります。人手が足りないことから、一人の負担が増え、継続が難しくなり、さらに離職を促してしまうおそれも考えられるでしょう。

国の考える対策

介護職員不足は社会的な問題でもあることから、社会全体での対策も練られています。例えば、離職した介護士に向けて、再就職準備金の貸付などによる支援を行う計画などがあり、準備金は貸付となりますが、一定の期間介護士として働くことで返済が免除されるというような制度も同時に考えられています。同じように、介護士を目指す学生に向けた、修学資金貸付も計画され、これもまた、一定の期間介護士として働くことによる返済の免除が視野に入れられています。

ほかにも、ボランティアで介護を行っている人に向けて介護士への進路を勧めたり、研修制度を充実させてキャリアアップを支援したり、というような内容があり、意欲的に介護職に就いてもらう工夫も見られるでしょう。

働きづらい介護職現場の改善には、保育所の整備などによる子育て環境の支援、介護ロボットの活用、ペーパーレス化などによる事務処理の効率を上げる工夫、なども挙げられています。解決が難しい人間関係の問題には、コンテストや評価制度などを取り入れることも検討されていますので、幅広く参考にしてみましょう。

介護予防という考え方

介護職員の不足では、補うことだけでなく、高齢者に向けて、そもそも介護を必要としない暮らしを促す取り組みも考えられています。体が不自由にならないように、精神的にも健康的に過ごせるように工夫することは、高齢者本人の暮らしやすさにもつながるでしょう。

また、健康状態だけでなく、社会生活への参加や社会的役割を失わないようにすることも含めて、充実した生活が送れることも視野に入れられています。地域で協力して環境作りに取り組むことが、介護予防につながりますので、これは誰もが協力できることでもありますね。

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