介護職は結婚できないって本当なの？気になる介護士の結婚・出会い事情

「介護職（特に男性）は結婚することが難しい」などという悩みを耳にすることがありますが、果たしてそれは事実なのでしょうか。

なぜそのような情報が伝わっているのか、また実際に介護職は結婚することができないのか、今回は「介護職の結婚事情」をテーマにお届けしたいと思います。

なぜ結婚できないといわれている？

介護職は結婚できない…なぜそのようにいわれているかといえば、第一に「給与が安い」ことが挙げられます。介護職は一般に「3K」（キツイ・汚い・給与が安い）と呼ばれることもあり、特に給与に関する点に、マイナスイメージを抱く人が多いようです。実際給与に関しては、待遇改善の方向に向かってはいるものの、現実には安い、と言わざるを得えないでしょう。

特に男性介護士は、「将来、一家の大黒柱とならなくては…」という責任感から、他業種への転職を考えるという方も多いと聞きます。介護職の離職率の高さには、このような原因もあるのではないかと考えられています。

また、給与の他に結婚を遠ざけてしまう理由に、「シフト勤務」や「不規則な勤務」という点を挙げる方もいるようです。一般企業と異なり休日勤務は当たり前、また夜勤などの特殊な勤務事情も、ネックと考える方も多いと聞きます。

本当に結婚できないの？

果たして、本当に介護職は結婚することができないのでしょうか？

ズバリ答えは…そんなことはない！のです。

実際に、介護職で既婚という方は多く、多くの方が素敵な家庭を作られています。では、なぜ給与が安いのに結婚することができたのか、その辺りの疑問に応えたいと思います。

お金だけではない！結婚には愛情が不可欠

もちろん、結婚にはお金が大事です。しかし、それだけを理由に結婚を決める人は少ないでしょう。やはり、結婚には「愛」がなくては、です。「多少給与が少なくても、やりくりして頑張っていこう！」と思える人と出会えることが大事なのでは、と考えます。

例え待遇が悪くても、「お年寄りのお世話をしたい」「身体の不自由な方たちの助けになりたい」という思いを持って、介護の仕事を選んでいる方が大多数です。その優しい気持ちを魅力に感じ、心惹かれるという方も多いのではないでしょうか。

運命の出会いはいつ・どこで？

介護職は毎日が忙しく、なかなか出会いの場に恵まれないともいわれていますが、実際、パートナー探しにはどのような機会があるのでしょうか。もちろん大前提として、「運命の出会い」などというように、いつどこで出会うかは人それぞれです。

しかし近年は「婚活」がキーワードとして定着し、「街コン」などの婚活イベントも盛んになってきています。そのような場で、「介護」という仕事に理解を示す相手と出会うことができれば、尚よいでしょう。

また、同業者同士の結婚や、職場内結婚というのもよくある傾向です。この場合、お互いの仕事には既に理解を持っているケースが大半ですので、パートナーとしておすすめなのではないか、と考えます。

共働き世帯が多い

男性が介護職という場合、夫婦共働きという家庭が割合として多いことも事実です。夫婦で収入があれば家計が潤うことは間違いありませんし、より安定した生活を望むことができるでしょう。

そのような場合、自宅からより近くの職場を選ぶことによって、家事のサポートや、お子さんの保育園の送迎などを、夫婦で助け合うことができるようになります。共働きの場合は、このようなことも考慮した職場選びがポイントとなりますね。

他業種への転職を考えている方へ

それでも「介護職＝結婚できない」という悪いイメージはぬぐいきれず、他の職種への転職を考えている方もいるでしょう。しかし、転職が必ずしも良い方向に傾くとはいえないのです。

一つの理由として、景気によってボーナス等が変動する一般企業と異なり、介護職は一般に、景気による変動は少ないといわれています。給与のベースについて劣ることは否めませんが、実は、よほどのブラック施設でもない限り、介護職には、ある程度の「安定」はあるといえるのです。

また勤続年数を重ねることにより、介護福祉士や介護支援専門員などへのキャリアアップ、またはリーダー職や管理職に昇格することで、給与アップを期待することもできます。

単純に「結婚できないから転職する！」ではなく、以上の事を考慮しつつ検討することが望ましいといえるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、介護職の結婚をテーマに、

• なぜ結婚できないといわれているのか
• 実際、本当に結婚できないのか

などの疑問について考えて参りました。

結論としては、職種に関わらず、結婚には「タイミング」というものが重要であり、介護職だからといって結婚できない、ということは一概にいえないと考えます。

愛情を第一に、この介護という仕事に理解を持った素晴らしい人と出会えることが、晴れて結婚への第一歩となっていくのです。