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2017年03月04日

老人保健施設の仕事内容や給与、メリットは?介護士の職場としての老健について

老人保健施設の仕事内容や給与、メリットは?介護士の職場としての老健について

老人保健施設とは、主に医療ケアやリハビリなどを必要とする原則65歳以上の高齢者で要介護認定を受けて要介護1以上の判定を受けた人が入居できる施設です。特別養護老人ホームが終の棲家として活用されるのと比較して、老人保健施設というのは病院での治療が終了し、将来的に在宅復帰を目指すためのリハビリなどを中心として行う場所です。入所しても3ヶ月ごとに入所を継続するか、あるいは退所して在宅でのケアに切り替えるかが判断され、退所可能と判断された場合には退所する事が求められます。

そのため老人保健施設への長期入所は困難で、部屋も多床室がほとんどです。医療処置や機能訓練などが充実している上、利用料が安く一時金も不要なところがメリットですが、医療的な処置が目的であるため他の介護施設のように日常的にレクリエーションなどが行われることはありません。医療職に加え、多くの専門職と共に働くこととなるので、様々な経験が出来るというメリットはありますが、介護士にとってはそれゆえの悩みもあります。

老人保健施設での仕事内容

老人保健施設で介護士が担う仕事というのは、排泄や入浴の介助、食事介助などの身体介護に加え、イベントなどの準備、カンファレンスへの出席など、基本的には特別養護老人ホームと変わりません。しかしこれらの仕事に加えリハビリの補助なども介護士の重要な仕事になります。通常老人保健施設にはリハビリの専門職は1名程度しか配置されていないため、介護士がリハビリ専門職の補助として働くことが求められますが、リハビリメニューの作成などは介護士には出来ません。

老人保健施設が提供しているサービスは入所、ショートステイ、通所リハビリの3種類で、医師や看護師などの専門スタッフによる医療ケアやリハビリテーションなどが充実しているのが大きな特徴です。あくまでも在宅復帰が目的のため、ターミナルケアに対してはそれほど積極的に取り組む傾向はないのですが、医療ケアが充実していても看取りケアに関しては設備面での不足など、さまざまな課題がある状況だといえます。

特養と比べると介護職の発言権が弱い?

特養などと比べて職員には看護師の数が非常に多いのが老健の特徴です。そのほかにも医師や作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などが働いて居り、看護師と比べると介護職の数は少なめです。職務が医療的な部分が強いため、利用者にとっては生活の場であっても、リハビリや医療行為の充実が主な役割のため、特養などと比較すると介護職にとっては発言権は弱いといえます。老健では主な役職は看護師がついていることが多いので、介護職でスキルアップして出世したいという人には、ちょっと難しい職場だといえます。

老健で働くことのメリット

老健は特養と比較すると給与水準は平均的に高いのがメリットの1つです。医療的なケアを目的にした施設であり、実際に介護士も日常的な身体介護に加え、リハビリテーションの補助を行うなど、他の介護施設と比較して医療行為やリハビリ行為に接する機会が多いのが特徴です。そのため介護技術を高めることはもちろん、医療的な知識を得られるのが大きな魅力ともいえます。

老健での勤務経験のある介護士は介護技術も高く、それに加えて医療に関する知識も豊富なため、介護職として転職する際にもとても有利で重宝される存在になることが出来ます。老健での勤務を希望するなら、高齢者によく処方される薬や、介護士が取り扱える医療行為に関する知識などをある程度備えておくのがポイントです。他の介護施設に比べて仕事の種類も多く専門的な情報が飛び交う中で生活するため仕事としてはハードですが、医療に関する知識や技術を習得できるなど老健で介護士として仕事をすることで得られるものはかなり大きいといえます。

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