2017年04月29日
夜間対応型訪問介護オペレーターとは?仕事内容や特徴、サービスなどを知っておこう
介護が必要になった時、核家族化が進んだ現代社会では誰もが常に家庭に介護者がいるわけではないし、高齢者だけの世帯や高齢者の単身世帯なども増えていることから施設以外に在宅で生活し続けるためには夜間の緊急時などにも対応できるサービスが求められるようになりました。そんな需要に対応する形で登場したのが夜間対応型訪問介護サービスです。
夜間対応型訪問介護の役割
夜間対応型訪問介護と言うのは、夜間の時間帯に契約した利用者の家を訪問して介護サービスを提供する在宅介護サービスです。例えば利用者が夜間に転んでしまってけがをした、トイレなどに入って出られなくなった、突然体の具合が悪くなってしまったなど、いつ何時起こるともしれない突然の困りごとに対してオペレーターが対応し、必要に応じてスタッフに訪問してもらえると言うものです。
病院や施設なら困りごとがあった時に勤務中のスタッフがすぐに対応してくれるけれど、在宅で生活する人の場合、なかなかそうは行きません。特に夜間の時間帯に何か困りごとが起こった時にすぐに相談できるという、在宅で生活するうえでは欠かすことのできない役割を担うのが夜間対応型訪問介護サービスです。
夜間対応の介護サービスの種類
夜間対応の介護サービスには、まずはあらかじめ決めた時間に契約した利用者の家を訪問して介護サービスを行う定期巡回があります。そして介護の専門家であるオペレーターがまずは利用者との通話によって突然の困りごとの相談に乗り、必要に応じて介護士を利用者宅へと派遣するオペレーションサービスがあります。さらに利用者の緊急ボタンが押されたときにオペレーターが通話をしてみて、万一連絡が取れないときには安否確認のためにすぐに利用者宅を訪問するという緊急時訪問サービスの3種類があります。
夜間対応型訪問介護オペレーターの仕事
夜間対応型訪問介護サービスは在宅で生活する利用者が突然気分が悪くなってしまったなどの困ったことがあった際に専用のコール機を使用して連絡をするシステムで、その際に対応するのが夜間対合型訪問介護オペレーターです。また、オペレーターは連絡してきた利用者の声の調子などから普段との違いなどを敏感に感じとり、必要に応じて様子を確認するなど細やかな心配りをすることも求められます。
さらに万一転倒して怪我をしてしまったり、体調が急に悪くなったと連絡があった時には、電話応対だけでなくスタッフをすぐに派遣するべきか、家族への連絡をどうするか、救急車を要請するかなどを迅速かつ冷静に判断することが求められる仕事です。
また、オペレーターであってもシフトによって訪問スタッフとして働く日もあり、実際の利用者宅の様子を把握していることで、例えばオペレーターとして勤務している時にも派遣スタッフや万一の時に救急隊員に対して的確に指示をすることができます。そして、利用者からのコールはいつあるとも限らず待機時間が長くなることは珍しくありません。待機時間にはケアプランや計画書を作ったり訪問記録を書いたり書類の整理などの事務仕事や雑務をすることになります。
オペレーターになるために求められる資格は?
通常夜間対応型訪問介護オペレーターは訪問員を兼務していることが多いため、介護福祉士やヘルパーの資格を持つ人が従事します。また、ケアマネージャーや看護師、社会福祉士などの資格を持つ人であれば的確に状況を把握し、緊急時でも専門知識を生かすことができると言えます。タクシー会社の介護課などが事業を請け負う事業所もあり、資格を持つタクシードライバーが訪問員として従事するケースもあります。その際にはケアドライバーの資格を持つ人が訪問員をする形をとり、道路事情にも詳しく男性が多いので頼りがいがあると評判です。