2017年01月10日
ガイドヘルパーの資格で仕事の幅を広げる!介護士が注目したい仕事内容
人が生活するうえで様々な場所へと移動することは欠かせません。障害などによって一人で自由に外出するのが困難になった人でも安心して安全に出かけられるように移動や外出の介助をする、それがガイドヘルパーと言う仕事です。この資格は介護の必要な高齢者以外にも障害を持った人などが安心して積極的に社会に出て行くためにとても大切な役割を担うものであり必要とされるシーンの多い人気の高い資格として注目を集め、需要も高まっています。
ガイドヘルパーの仕事内容はどんなもの?
ガイドヘルパーは障害者が健常者と同じように住み慣れた地域で安心して生活できるようにと言う目的で発足された資格で、その仕事は主に全身性障害者、視覚障害者、知的・精神障害者を対象とした3種類に別れます。まず全身性障害者のガイドサービスは全身に障害をかかえる人の移動の補助を行うためのもので、車椅子を使っての安全な移動を手助けしたり、交通機関を使用して安全に移動するのを介助したりするのが仕事です。
そして視覚障害者のためのガイドサービスは視覚に障害を持つ人が外出する際に付き添って公共交通機関を利用したり、安全に歩行出来るようにサポートするのが仕事です。視覚障害と言ってもその程度は人によってれぞれ異なり障害の程度に応じて、その人に最も適した方法で介助を提供することが求められます。
そしてもう1つ知的・精神障害者のためのガイドサービスは、外出以外にも、様々な場面で常に支援が必要な知的障害・精神障害を持った人に対して介助を行うのが仕事です。
ガイドヘルパーの資格をとるための方法
ガイドヘルパーは移動介護従事者と呼ばれる障害者総合支援法に基づく資格で、都道府県が行う研修や通信講座などを受講して各種の移動援護従事者養成研修を修了する必要があります。多くの場合自治体の指定する養成研修を終了することで資格を取得することが出来ますが、その内容に関しては地域間で多少の違いがあります。
一般的には全身性障害者研修で8時間、視覚障害者研修で32時間、知的・精神障害者研修で20時間程度の研修が必要ですが、時間としては比較的短期間で済むし、ガイドヘルパーの資格は全国どこでも通用するため介護職が働きながら取得してスキルアップできる資格としても人気です。
ガイドヘルパーの資格取得にはそれぞれの障害にあわせて研修を受ける必要があり、中でも全身性障害者を対照とした外出支援のための研修を受けるには介護福祉士または介護職員の資格が必要です。
ニーズが高く人気の高いガイドヘルパーの資格
障害を持たない人が障害者や介護の必要な状態になった高齢者の気持ちを理解するのは簡単なことではありません。高齢者や障害のために体が不自由な人が外出するに当たって、介護職員では出来ないことを支援できるのがガイドヘルパーです。障害者も高齢者も施設ではなく出来れば住み慣れた自宅で介護を受けながら生活することを望む人にとって外出をサポートしてくれる人の存在はとても大きく、ガイドヘルパーの資格を所有して外出介助をすることによってとても感謝される機会が多い仕事です。
健康な人には中々理解しづらい外出の際の困りごとも、障害者や高齢者の外出介助の仕事を行っていくうちに様々な問題に気がつくようになります。知識として蓄えたものとは異なる経験をつむうちに、これまでほとんど気にすることのなかったような多くの事に気がつくようになります。外出の介助をした相手から諦めていた外出が出来るようになったと感謝の言葉を受けるだけでなく、ガイドヘルパーの資格を取得することで選べる仕事の幅が広がって転職がしやすくなるなどのメリットもあるし、何よりも人としての視野が大きく広がるところも魅力です。
ガイドヘルパーは介護の人手不足が問題になっているなかで、これからもますます必要とされる将来有望な資格です。利用者の自尊心を傷つけることなく細かな心配りが出来て、利用者の身の安全を守り、利用者との外出を楽しめるくらいの気持ちにゆとりを持てる人が求められています。