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2016年08月13日

小規模多機能型居宅介護ってどんな職場?介護士が働くメリットや特徴

訪問

2006年4月の介護保険法改正によって、地域密着型サービスの枠組みで生まれた「小規模多機能型居宅介護」。どんな施設なのでしょうか。介護士がそこで働くメリットはあるのでしょうか。

小規模多機能型居宅介護とは

小規模多機能型居宅介護は、要介護者が住み慣れた地域の中で安心して生活できるようにつくられた、地域密着型のサービスです。施設への「通い」を中心に、「短期宿泊」、「訪問」のサービスを、利用者の能力に応じて利用でき、できる限り自立した生活を送ることができることを目指します。利用者が一人一人に合った支援を行うため、各サービスの内容は細かく定められていません。

小規模多機能型居宅介護の特徴

小規模多機能型居宅介護の「通い」は「デイサービス」、「短期宿泊」は「ショートステイ」、「訪問」は「訪問介護」に似たサービスですが、一般的な介護サービスとは少し違います。

「通い」の場合

デイサービスは、施設の利用時間に合わせて、あらかじめ決まったプログラムに沿って、通所しているみんなと同じように一日を過ごします。一方、小規模多機能型居宅介護の場合は、一人一人に合わせて時間も曜日も決めることができるため、利用者に合わせた時間の過ごし方ができます。

「短期宿泊」の場合

ショートステイは、利用したい日を事前に予約して利用します。利用したい日が空いていない場合には、他の施設を予約する必要があるため、「はじめて行く施設にいきなり泊らなければならない」という可能性もあります。しかし、小規模多機能型居宅介護では、突然の泊まりにも対応してくれるため、本当に必要な時に利用できるんです。また、通所や訪問も行っているため、通い慣れた場所に、顔なじみの職員や利用者と共に泊まることができます。

「訪問」の場合

訪問介護は、時間枠に応じてサービス内容に制限があり、支援内容も規定のサービス枠に合わせたものとなっています。小規模多機能型居宅介護では回数も時間も必要な時に必要な分だけサービスを受けられるようになっており、支援内容も一人一人に合わせたものとなっています

小規模多機能型居宅介護で働くメリット

小規模多機能型居宅介護で働くメリットはあるのでしょうか。

多くのサービス形態を学べる!

1つの事業所で訪問介護、通所介護、短期入所生活介護を展開しているので、幅広い介護スキルを習得できます。また、一人一人に合わせたサービスを提供する発想力や、臨機応変に対応できる柔軟性も身につきますよ!ケアマネージャーや看護師が身近にいるので、わからないことや不安なことを相談しやすい環境です。

利用者との関係性が築きやすい

小規模多機能型居宅介護施設は登録制となっており、1事業所に付き最大29名までとなっています。定員が少なく、地域限定での運営となっているため、利用者とのコミュニケーションが取りやすく、近い関係を築きやすい職場です。

一般的な老人ホームより業務的に余裕がある施設も

小規模多機能型居宅介護施設では、休憩時間もしっかりとれるところが多く、「特別養護老人ホームや有料老人ホームよりも業務的に余裕がある」、という意見もあるようです。特に夜勤の際は、宿泊定員が9名と少なく、施設自体もそれほど大きくないため、負担が少ないんですよ。

まとめ

小規模多機能型居宅介護施設で働くと、通所、短期宿泊、訪問のすべてをこなす必要があり、多くの施設はシフト制のため、「今日は通所、明日は宿泊、明後日は訪問」と、目まぐるしい毎日を送る可能性があります。しかし、多くのスキルを一度に学ぶことができるのは、小規模多機能型居宅介護施設だからこそ。一人一人に合った支援で、利用者が笑顔になり、自立した日常生活を送る姿に、大きなやりがいを感じることでしょう。

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