人間関係の悪い施設を見抜くために！介護士が転職の職場選びで注目したい点

離職率の高さが懸念されている介護業界ですが、介護士について、最も多い離職理由は「人間関係の悪化」によるものといわれています。同じ施設で長い期間働いていくには、人間関係の良い施設に入職することが重要と考えられるのです。そこで今回は、転職で失敗しないための職場選びとして、人間関係の良い施設・悪い施設の見極め方について記したいと思います。

求人情報のチェック時に注目すべきこと

ハローワークや専門の求人サイトなど、介護士求人の募集形式はさまざまです。問い合わせや面接の前に、どのような施設なのか、チェックするためのポイントをご紹介します。

頻繁に求人を募集していないか

「この施設、前にも募集していたな…」と感じる施設は、もしかしたら離職率の高い施設かもしれません。離職率が高いという事は、働きにくさや、人間関係の悪さを表している可能性が考えられます。

提示している給与が高すぎないか

一見、給与の高い職場には注目してしまいますよね。しかし、そこが落とし穴、ということも少なくありません。離職率の高さから、条件をよくして入職させようという事が考えられます。

逆に、給与が「少し安いかな？」という施設は要チェックです。給与が安くても、気持ちよく働ける現場なら長く勤務していたいと感じることが出来るはずですし、勤続年数が経過すればするほど、昇給していくのは確かです。極端に給与が安いのも問題ですが、高すぎず、相場に応じた給与提示がされているか、確認する必要があると考えます。

オープニングスタッフがねらい目

超高齢社会に向けて、介護施設の新規開設ラッシュが目覚ましい現在、オープニングスタッフ募集は、転職希望者には最も適したタイミングといえるでしょう。
既存の施設に比べ、派閥などが形成されている可能性が少なく、「良い施設を作っていこう！」と、フレッシュな顔ぶれでスタートすることができるからです。

求人サイトなどの情報や、口コミにも注目

求人サイトやハローワークで気になる募集をみつけたら、まずは担当スタッフなどに、その施設の評判等を聞いてみましょう。
人間関係は悪くないか、ブラック施設ではないか、など、求人情報のみでは把握できない事も、上手く聞き出すことができるかもしれません。
また、インターネットで検索すると、施設の口コミ情報などを得られる可能性があります。そちらも是非、行ってみることをおすすめします。

施設の見学をしてみよう

いよいよ面接となった際は、出来る限り、施設内の見学も併せてお願いしてみましょう。面接のみで転職を決めてしまうのは少々リスクが高く、あまりおすすめできません。
介護現場を実際に見ることで、職員間の人間関係についてヒントを得られる可能性は十分に考えられます。

介護リーダーと対面

介護主任等、リーダーに就いている方を紹介してもらい、できれば会話の機会を設けてもらいましょう。
リーダーの第一印象のみで、介護現場の人間関係について計り知る事は困難かもしれません。しかし対面をすることで、頼りがいの有無や、全体をまとめられる雰囲気があるかなど、良い印象であるかは大きな要素であるといえます。

スタッフの性別・年代について

介護スタッフとして働く方には、全体的に女性が多いというのはご存知かと思います。
一概にはいえませんが、女性が多い職場というのは派閥などが形成されていることが多く、その辺りは多少の覚悟も必要かと考えます。
女性が多い現場でもトラブルのない人間関係を望む場合、スタッフの年齢に偏りがないか、なども一つのポイントです。
例えば、ベテラン層といえる年配の方ばかりが働く現場では、新人介護士には居心地が悪く、入職してもすぐに離職してしまうという雰囲気なのかもしれません。どの年齢層もバランスよく働く現場の方が、偏った雰囲気のない、働きやすそうな現場という印象を受けるでしょう。

スタッフや利用者の表情をチェック

施設見学でのチェックポイントとして一番重要といえるのが、介護スタッフや利用者の表情です。

• スタッフ間で挨拶や会話が交わされているか
• スタッフ・利用者が共に笑顔で過ごしているか
• 施設には活気があるか

などは、見学する際に一目で確認できる事柄といえます。笑顔が頻繁にみられるような明るい雰囲気の施設は、スタッフ間の人間関係にも良い影響を与えている可能性が考えられます。必ずチェックしていただきたい項目です。

最後に

今回は、現在転職を考えている介護士の方や、これから介護に携わりたいと考えている方へ、人間関係で失敗しない転職についてポイントをご紹介しました。チームとしての連携が欠かせない介護業務には、良好な人間関係を育むことが重要といえます。是非ともこちらの項目をチェックし、ご自身に適した職場選びに役立てていただければと思います。