医薬分業化が進む医療現場で求人数が多く、比較的取得しやすい調剤薬局事務

医療現場では今医薬分業化が進んでいます。薬の院外処方が珍しくはなくなり、調剤薬局が増えている状況です。そこで薬剤師とともに働いているのが調剤薬局事務のスタッフなのです。女性に人気の資格として以前から医療事務の資格がありましたが、それと肩を並べて人気のあるのが調剤薬局事務です。

調剤薬局事務の資格も国家資格ではないので比較的取得しやすく、また社会の状況からも求人数が多い職種だと言えます。「調剤報酬請求事務専門士」や「調剤事務管理士」など資格もいくつかあり、資格取得講座も沢山あります。調剤薬局事務の主な仕事は受付業務、処方箋のコンピューター入力、診療報酬明細書（レセプト）の作成です。

一つの調剤薬局には薬剤師と事務スタッフが複数いることが多く、薬剤師や医療機関との連携なども必要とされます。医療全般と薬の専門知識、レセプト請求などのスキルが必要であるのはもちろんですが、患者と直に接する仕事なので明るく気配りのできる人材が必要とされています。

採用の基準としては資格よりも実務経験のほうを問われますが、未経験可能というところであれば資格を持っていることは有利だと考えられます。資格を取ればOKというものではなく、仕事に前向きで人と接することが好きでなければ勤まらないでしょう。高齢化社会でニーズも高まり、とてもやりがいのある仕事であることは間違いありません。