2016年05月21日
作成のコツは?保育士のための保育指導案の書き方と気を付けたいポイント
保育指導案は、書き方にまつわる本の出版も見られるように、ポイントが複数ある大切な業務でもあるため、悩みの種になってしまう時も。そんな悩みの解決と合わせて、楽しく指導案作りを行えるように、書き方のポイントを見直しながら、作成のコツを身に付けていきましょう。
目次
保育指導案ってどのようなもの?
保育指導案には、長期計画と短気計画というカテゴリがあります。地域や家庭などの環境も関わる部分がありますので、幅広い視野で計画を立てていくことも必要になるでしょう。具体的な内容としては、どのような活動を行うか、その活動で子供たちのどのような部分を育てたいか、どのような準備が必要になるか、というような事柄があり、子供たちの達成感や満足感などの内面的な事柄も含まれてきます。項目としては、使用する用具も含めた環境構成、保育者の援助、予想される子供の活動、時間、前週などの過去の子供の姿、などがありますが、作成前に、自分が使用するシートの構成をよく見てみましょう。
基本的な部分には、保育所保育指針も関係していて、保育における指導計画の大切さについても挙げられています。保育の質の向上に向けて、計画、評価、改善という3つのポイントを改めて振り返ってみるのも良いでしょう。保育では、ただ子供を見守るだけでなく、子供にとってより良い環境で過ごせるようにすることや、子供自身の成長の手助けを行うことも大切になってきます。そのために、見通しのある保育が必要になり、保育指導案の作成を行うことで、これらの目的の達成につながっていくのです。
保育指導案を書く上で気を付けたいポイントとは?
保育の計画では、柔軟性があること、一貫性があること、というポイントがよく挙げられることがあります。指導案として細かく計画は立てますが、実際の現場では、臨機応変に対応していくことも必要になるでしょう。計画通りに進めることが第一ではない、ということを頭に入れて、全体的に柔軟性を意識して計画していくこともポイントです。
加えて、それぞれの子供によって成長のスピードや成長過程段階なども違ってきます。そのため、その時々の子供の様子に従って、子供を主体により良い計画を立てていけるように、年齢に応じた取り組みと一人一人の成長に目を向けて、一貫性も意識しながら計画を立てていきましょう。
ほかにも、季節や日々の生活の流れを視野に入れること、具体的なねらいを考え、環境作りを整えること、などのポイントがあります。どのような時期に、どのような行動を行うべきか、という具体的な内容を考えながら、ねらいとの区別も明確にしていきましょう。 環境作りについても、安心安全な環境と共に、子供たちにとって需要のある環境、課題性のある環境、などの複数のポイントがあります。
具体的な書き方をチェックして、コツを身に付けよう
長期計画について
長期計画では、期や月の区分と共に、一年の流れを頭に入れて、季節の流れや行事などのイベント事も把握しながら、計画を立てていきます。行事に追われないようにしながら、季節の変化から得られるプラス面にも注目してみましょう。
短期計画について
短期計画では、一週間、一日、という、より日々の生活に密着した計画になります。長期計画の流れを参考に、日々の生活の連続性に視点を当てることもポイントです。一日の子供たちの生活の流れを、無理なくバランスよく計画していきましょう。より実践的な計画にもなり、例えば、一日の場合は、朝、施設に来てから、帰るまでの計画、というような内容になります。
指導案作りのコツを身に付けるためには
完璧に遂行することをめざすのではなく、楽しむことも忘れないようにしてみましょう。実際の状況で起きる可能性のあることも視野にいれて、対策などもイメージしてみると参考になります。より充実した保育を行う、という目的をめざして、保育の基本的概念を見失わないように取り組んでいきましょう。