2016年05月11日
どこも持ち帰りやサービス残業が多い?保育士が残業ナシの求人を探すコツ
大好きな子どもたちとふれあい、やりがいのある職業としても知られる保育士ですが、安い賃金にも関わらず重労働といわれ、近年は社会問題としてニュース等でも扱われています。重労働の原因の一つとなるのが、仕事の「持ち帰り」、そして残業代が発生しない「サービス残業」です。今回は、持ち帰りやサービス残業となってしまう原因や、サービス残業の少ない保育園求人の探し方などについてまとめました。
なぜ持ち帰りやサービス残業となってしまうのか?
保育士は、園児たちのお世話が主な仕事内容となりますが、それに関連するさまざまな業務が激務の一因となっています。
持ち帰りとなってしまう仕事
保育士によくあることとして、仕事の持ち帰りを悩む方が多く存在します。教室の壁面等に掲示される可愛らしい飾りなどは、担任でしたらほぼ一人で作成していく必要があり、また季節感を演出するため、定期的な貼り替えが必須となっています。それらは園児の保育時間に作成することは困難となるため、残業、または家に持ち帰っての作業となることが多いのです。
そして行事前となると、例えば運動会の小道具、お遊戯会の衣装などの手作りに追われる日々がやってきます。行事の回数によってその頻度は変わりますが、そちらも仕事の持ち帰りを引き起こす一因といえるでしょう。
サービス残業の実態
続いてサービス残業についてです。サービス残業とは、時間外労働の一つで残業代が支払われない時間帯のことをいいます。保育士の仕事として、前述の持ち帰りでも取り上げた飾り作成や行事準備の他、各家庭に配布するプリント類の作成、保護者への連絡帳記入など、保育時間外にしかできないたくさんの事務的作業を、残業となってもこなしていかなければなりません。
そして残念なことに一部の保育園では、最低限の人員による運営であったり、また人件費を切り詰めるなどして毎回残業代が支払われない、というケースが生じていることも事実です。以上のような過酷な労働条件では続けられない、と離職率も高めの保育士業務。現在お勤めの保育園がそのような状況の場合、転職を一つの選択肢としてお考えになる方もいるかと思います。
保育士求人には、持ち帰りやサービス残業が少ない、またはそれらを“禁止”としていることをアピールポイントとしている保育園も存在しています。次に、サービス残業のない求人の探し方についてご紹介していきます。
持ち帰り・残業の少ない保育園を探してみよう
求人情報に目を通すと、「サービス残業なし」「持ち帰りなし」などを掲げた保育園をみることができますが、それだけではその実態はなかなか見えてこないことが事実です。実際就職したら、「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、人材紹介サービス等で、担当者から口コミなどの情報を聞き出しておくことが有効となります。
また、以下のような求人をみつけたらチェックしてみましょう。
●公立保育園
やはり公立となるため賃金が安定し、残業を行った場合、しっかりと残業代が支払われることが見込まれます。また保育士人員についても十分な体制が見込まれ、余裕をもった労働環境である場合が多いでしょう。
●事業所内保育所
事業所内保育所(又は託児所)とは、企業などが設置した、その従業員のための保育施設のことをいいます。運営している企業が大規模であることも多く、各従業員が安心して働くことができる環境を提供していることから、クリーンなイメージもポイントとなりますね。
このような事業所内保育所は、一般の保育園等と比較して行事などのイベントが少なめ、または小規模な形式で設定されていることが多く、その分保育士の負担も軽減されることが予想されます。また、保育時間がその企業の勤務時間と連動していることが多く、残業が少ないことも期待できるでしょう。
最後に
「大好きな子どもたちのために頑張らなくては…」とはいっても、過酷な労働環境ではプライベートな時間を持つことが困難となり、健康上にも悪影響を与えかねません。「より良い環境の保育園へうつりたい!」と転職をお考えの方は、求人情報の入念なチェックや、口コミなどの情報収集で、後悔のない保育園選びを目指してくださいね。