2016年10月07日
介護職が将来目指したいキャリアプラン!様々なキャリアアップモデルを知ろう
介護職として働いているけれど将来的なビジョンがなかなか見えない、という方も少なくないのではないでしょうか。介護職のキャリアプランは多岐にわたります。さまざまなキャリアプランについてご紹介しましょう。
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目次
キャリアプランについて考えたことありますか?
介護職は体への負担が大きく、とてもハードなお仕事ですよね。収入面においても、同世代の平均年収よりも低いといわれています。年齢を重ねても介護職として働くことができるのか、将来家計を支えることができるのか、など不安を抱いている方も多いでしょう。介護業界で長く働いていくためには、将来を見据えたキャリアプランを組み立てておくことが重要です。
介護施設で働いている場合
介護施設で働いている場合のキャリアプランをみてみましょう。
介護職→リーダー→施設長
介護士として現場で働いている場合、将来的にも大きく現場に関わっていたい人は、将来的に施設長を目指すコースがおすすめです。まずは現場で知識や経験を積み、リーダーを目指しましょう。
しかし、施設長は施設に1人、介護長でも多くて2人です。前任の介護長や施設長がやめない限り就任できない、というのが実情です。ある程度キャリアを積んでから新設施設の求人を探すと、チャンスをつかみやすいかもしれません。
介護職→ケアマネジャー資格取得→施設ケアマネージャー
まずは介護支援専門員の資格を取得する必要があります。しかし、介護保険制度上、入所者100人に対してケアマネは1人でも問題ないため、施設ケアマネージャーのポストも非常に少ないものです。
ケアマネの資格を持っていてもすぐに勤務できるとは限らず、介護職員として働きながらポストが空くのを待つことがほとんどのようです。
介護職→国家資格取得(都道府県により異なる)→相談員
生活相談員になるには、介護現場での経験を積み、社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得を目指します。都道府県によって要件が定められており、これらの資格がなくても生活相談員になれる場合がありますので、お住まいの自治体の資格要件を確認しておきましょう。
介護職→資格取得→看護師や作業療法士、作業療法士
介護職として働きながら、もしくは一旦退職してから資格取得のために学校へ通う必要があり、かなり大変です。しかし、看護師になれば業務の幅が広がり、施設でも重宝されますよ。
また、理学療法士や作業療法士の資格を持っている介護職員の絶対数は少ないため、転職の際にはとても有利になります。どの資格もキャリアアップにつながり、一旦退職してから資格を取得しても、十分転職が可能です。かなり大変なだけあって、資格取得後の給与は介護職より高くなることが確実です。
訪問介護事業者の場合
訪問介護の場合、ホームヘルパーとして3年以上勤務し、その後サービス提供責任者を目指しましょう。ホームヘルパーとして働きながらケアマネージャーの資格を取得することもできますよ。将来的にケアマネージャーとして働きたいのであれば、訪問介護でケアマネージャーを目指すのがおすすめです。
本社勤務もアリ
企業が施設を運営している場合などは、介護職として働いていても、現場を離れて本社スタッフとなることがあります。施設の人事や経理といった事務的な業務から、新規施設の開設準備など、幅広い業務を行います。
最後に
介護職のキャリアアッププランには、さまざまなケースがあります。介護現場以外にも目を向けることで、介護業界で長く活躍することができますよ。介護職として働いて、将来的に何を目指したいのか、自分に合うものはどれなのかを、しっかり見極めましょう。