2017年03月03日
有給休暇を介護施設でとるのは難しい?介護士のための有給取得の方法とコツ
介護の仕事でも他の仕事でも、有給休暇の権利は働く側に本来は認められているものなのですが、実際には中々思うように有給を取得できないのが現実のようです。有給が本当に取れないのか、何か明らかな理由があって取れないのか、職場が有給休暇をとりたいと言い出しにくい雰囲気なだけなのか、その理由は施設によっても当事者の考え方などによっても変わってきます。
けれども、慢性的に人手不足の状態が懸念される介護施設などの職場では、制度としては存在していても、中々有給休暇の消化が難しい場合が少なくありません。でも、自分の都合だけを強引に優先させたり施設や同僚への負担などを全く考慮しないといった自分勝手なやり方は問題外ですが、自分のためにもちょっと視点を変えて上手に有給休暇を取得できるようにしたいものです。
介護施設ではどうして有給休暇をとりにくいのか
有給が取れない理由の最大の原因はやはり介護士の人手不足が上げられます。ぎりぎりのスタッフの人数でやっとシフトを組んでいるという施設では誰かが有給休暇を取ることが即業務への大きなしわ寄せになってしまう可能性が高いため、希望があっても中々有給を欲しいと言い出せないものです。
また、介護士の働く現場はスタッフ同士のチームワークのバランスがとても重要になってくるため、有給をとる際にも周囲の協力が得られなければ職場の雰囲気が気まずくなってしまうこともあります。自分以外のスタッフがほとんど有給を取らない職場だと、いくら権利とは言っても自分だけが有給が欲しいとは言い出しにくいという意見も根強くあります。
有給と言っても最低限のマナーは守る
労働者の権利として有給休暇を取得することが認められているのだとしても、有給を申請する側にも最低限のマナーを守ることは当然必要になります。冠婚葬祭などどうしても避けられない用事の場合は別ですが、理由もはっきりと告げずにいきなり有給をとりたいと申請しても、すぐに対応できないことは当然あります。確かに有給の取得は守られるべき権利であったとしても、自分の事以外は全く考えないといった申請の仕方では職場で反感を買うのも無理のないことです。
また、明らかに忙しくなることがわかっている時季をはずすというのも重要なポイントです。いつでも誰でも自分の都合だけを優先させて好きなときに有給を取得できる職場など、介護職以外でも通常はありません。そして有給をもらった場合は少なからず職場の同僚などが協力してくれているので、当然の権利だなどと思わず、自分の有給のために協力してくれた同僚や上司に対してきちんと感謝の言葉を伝えることを忘れないようにしましょう。
次のシフトが組まれる前に時間に余裕を持って申請する
どうしても避けられない用事が急遽入ってしまうことはあるかもしれませんが、有給の申請に際しては時間に余裕を持って申請することが大前提です。施設によってやり方は違うかもしれませんが、次のシフトが出来上がる前、出来れば1ヶ月ほど前に申請すれば業務に支障をきたすことなくシフトを組める可能性が高まります。事前にいつ有給休暇を欲しいかを伝えておくときに、同僚など他の介護士にも伝えやすいような職場の雰囲気が出来ているのが理想です。
実際には自分も他の人が休むときには協力することになるわけですが、お互い様と言う気持ちをもてないと不満ばかりが募ってしまいます。そのためにも普段から円滑なコミュニケーションを心がけ、風通しの良い職場にしておくことはとても大切です。そして有給休暇の理由にも配慮が必要です。事前に申請する際にたとえ休暇の理由がバーゲンに行きたいからといった内容だったとしても、そこは私用の為といった理由にするのがオススメです。内容は関係ないとはいえ、周りの協力をスムーズに得るためには少しだけ配慮することも求められます。