2017年06月12日
訪問介護のヘルパーを辞めたい理由は?転職するなら辞めたい理由を確認しよう
利用者の自宅まで訪問して介助を行う訪問介護ですが、辞めてしまうヘルパーがとても多いんですよ。訪問介護のヘルパーを辞めたいと思う理由にはどんなものがあるのでしょうか。
目次
訪問介護を辞めたい理由
移動が大変
雨が降っても雪が降っても暑くても寒くても、予約があれば利用者のお宅に訪問しなければなりません。自転車で移動になることが多いため、天候には大きな影響を受けてしまいます。また、訪問の時間が決まっていますので、さまざまな理由で時間が押した場合、急いで次の訪問先に行くことになります。急いでの移動は、体力的にも精神的にもかなりストレスになります。
移動時間が給与に含まれない
本来は訪問先への移動時間も給与が発生するはずなのですが、実際には移動時間分の給与を支払わない事業所がかなり多くあります。近場の移動であればまだ良いですが、訪問先から訪問先まで30分かかっても時給が発生しなかったら、それは辛いですよね。
クレームを言われた
こちらが最適だと思うケアと利用者が求めるケアに違いが出てきてクレームになるケースもあるのですが、特に気に障ることをしていなくてもクレームを言われたり、「物がなくなった」などというクレームも非常に多いです。頭の中で割り切ろうと思っていても、実際はやはりショックですよね。
一人で対応するのが大変
訪問介護では利用者の自宅で介助を行います。途中で何か起こっても助けてくれる人がいません。利用者の状態が急変しても、すべて一人で対応していく必要があります。もちろん、利用者の機嫌を損ねてしまっても自分で解決しなければなりません。1対1でのコミュニケーションが苦手な人は、精神的に疲れてしまうかもしれませんね。
労働時間が長い(正社員)
訪問介護で働くヘルパーの多くはパートやアルバイト、派遣といった非正規職員になります。そのため正社員に仕事のしわ寄せが行くことも多く、長時間労働になることもあります。非正規職員が多いため、正社員への福利厚生などが整備されていない事業所も非常に多いのが現状です。
正社員になれない
求人情報を見てもわかると思いますが、訪問介護のヘルパーはパートやアルバイトでの募集がメインになります。途中で正社員になりたいと思っても、正社員になれないケースは少なくありません。
体力的に辛い
上記でも説明しましたが、訪問介護のヘルパーはパートやアルバイトが多くを占めています。無資格、未経験でも始められるため主婦に人気があるのですが、現場での身体的な負担が辛いと感じる人もいます。特に40代以降の女性となると体力もかなり落ちていますので、「訪問介護は体力的に厳しい」と感じる人が増えるようです。
辞めたい理由がわかったら
訪問介護のヘルパーにはコミュニケーション能力や対応力が必要となります。それは誰でもが持っているものではありません。訪問介護は大変なお仕事ですので、当然辞めたいと思うことだってあるでしょう。どうしても辞めたいと思ったら、辞めたい理由を考えてみてください。その理由によって「訪問介護を辞めたい」のか「介護職を辞めたい」のかが分かるでしょう。
もし「訪問介護を辞めたい」のであれば、介護施設に転職してみませんか?介護施設には他にも職員がいるので、何かあったときには誰かが助けてくれます。また、常に利用者と1対1というわけではありませんので、コミュニケーション能力に不安がある人でも安心して働くことができますよ。同じ介護職でも、訪問介護と施設勤務では異なる部分も多いものです。訪問介護に向いていなくても、施設勤務には向いていることもあります。
そしてもし「介護職を辞めたい」場合は、介護職以外の仕事に就く、という道もあります。介護職は人材不足です。もし転職で失敗しても、介護職には戻りやすいのです。他の仕事に興味があれば、思い切ってチャレンジしてみても良いですね。訪問介護を辞めたいと思ったら、その理由の本質をじっくりと考えてみてくださいね。