2017年07月07日
有料老人ホームの介護士の給料や仕事の内容!転職先としての特徴や役割について
高齢者の生活の場として、これからも需要が増え続ける事が予想される老人ホームですが、その中にも認知症などによって要介護認定を受けた人が入居する特別養護老人ホームや、介護が不要な高齢者でも入居が可能な有料老人ホームなどがあり、そこで働く人に求められる役割や勤務条件などはそれぞれに全く異なります。
有料老人ホームでの仕事は施設によって内容に大きな差がある
有料老人ホームは民間会社の法人などが運営している施設なので、経営方針などにも自由度が高くその内容も施設によって全く異なります。どんな人を対象とした施設なのかによっても異なり、例えば比較的裕福な高齢者を対象とした施設では設備も豪華で利用者もサービスに対する要望の基準が高いと言われています。
そのため介護士は介護に特化した仕事と言うよりも身の回りの世話やより質の高いサービスが求められること少なくありません。一方特養に入れなかった要介護度の高い高齢者を対象とした有料老人ホームでは、仕事内容は介護業務が中心になるように、同じ有料老人ホームであってもその仕事内容は全く異なり給与条件も様々です。
何のために転職したいかを整理してみる
介護業界は常に人手不足で様々な求人が溢れている状況だと言われますが、同じ介護業界で転職を希望する場合、自分が何のために転職したいのかをきちんと整理してから転職に臨まないと、せっかく意を決して転職したのにこんなはずではなかったのに…と言う結果につながる危険性があります。
例えば要介護度の高い人の入居する特養か民間の住宅型有料老人ホームへの転職の場合、転職先では介護業務よりも掃除や洗濯などの入居者の身の回りのお世話が中心で介護士としてのスキルアップを目指す人にとっては不満を感じるかもしれません。
また、入居者の数だけを見ると前職場とほとんど変わりないのに、配置される介護スタッフの人数が少ない分介護士にかかる負担がかなり大きくなることも考えられます。それでも給与条件がはるかによければ我慢するのか、自分が転職して何を望むのかを自分自身で整理しておかないと、せっかくの転職が失敗に終わる事も考えられます。
有料老人ホームの給与条件など
介護の仕事をするにあたっては介護技術をしっかり身に付けるために、まず最初に特養に勤務したいと言う人も少なくありません。介護度が高い人のケアが中心になるので仕事としてはハードですが、だからといって必ずしも給与条件が良いとは限りません。
転職にあたっては給与の良いところを求めるか、働きやすさを求めるか、仕事の楽さを求めるかをきちんと考えたうえで転職先を探すことが大切ですが、生活していくうえで給与条件はとても重要なポイントです。
様々な比較方法がありますが、ある求人情報サイトの施設別の平均月給で比較すれば、最も平均給与が高いのがサービス付き高齢者向け住宅、次に有料老人ホーム、訪問介護というデータがあります。各事業所の月給額だけで比較したもので有料老人ホームは全体の2位で約18万7千円程度ですが、手当や一時金などが加わるために実際の手取りはここにさらにプラスされることが考えられます。
転職サイトは情報探しにとても頼りになる存在
さらに求人サイトの非公開求人には給与条件の高い求人も数多くあると言われるように、公開されている給与の比較結果のデータが完全なわけではまったくありません。
また、給与の額は年齢や学歴、保有する資格、経験年数などの要素によって決まり、中途採用の場合は特に保有資格や経験年数などが大きな影響を与えます。転職にあたっては転職サイトのキャリアコンサルタントに相談することで、希望の給与額での転職を実現する手助けをしてもらう事も出来ます。