保育士の退職理由はどう答える？転職先の面接に使えるポイントと例文

保育士だけでなく、さまざまな仕事において、転職は新しいスタートになる機会です。とはいえ、今の仕事を辞めて、新しい環境で仕事をする、というのは、エネルギーも必要になり、双方の職場とコミュニケーションをとらなければいけない面もありますね。そのような時に悩みの種になるのが、退職理由ですが、NGワードもありますので、注意が必要です。保育士の転職にもNGワードは関係してきますので、例文も参考に、上手に退職と転職するためのポイントを事前におさえておきましょう。

今の職場を退職する時

退職理由を話す機会は、転職先の面接だけでなく、現在働いている職場にも伝える必要があります。退職はデリケートな部分もありますので、嫌なことばかりの環境、つらい環境から辞めるという意志につながってしまう場合もあるでしょう。ですが、後々嫌な気分を引きずらないためにも、円満退職をめざすことはポイントです。伝えたい気持ちを上手に、カドが立たないようにしてみましょう。

また、退職の希望を伝えると、条件提示などで引き留められる場合もありますので、納得してもらえる理由を複数考えておくのもポイントです。事前に意志を固めておきましょう。

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退職する時期はいつがいい？

保育士は辞めづらいと言う人が多くいます。他の業界と違い、職場だけでなく子どもや保護者にも迷惑がかかることもあるので、時期を選んで退職するようにするのがベストでしょう。クラスの担任をしている保育士の場合は、当然、年度末がベストのタイミングです。年度途中で辞めるとなると、保護者からも不信感を抱かれてしまいますから、緊急性のある明確な理由がなければ年度末まで退職は待ちましょう。しかし、職場内のいじめや異常なまでの極端なクレーマー、身体的なトラブルといったことであれば、無理をせず年度途中であっても退職する必要があるでしょう。

転職先では退職理由も視点を変えて

今の職場を退職する時の理由の話し方と、新しい職場の面接で話す退職理由は、視点を変えて考えておくことも必要になります。辞める際には、体調不良や生活環境との不一致などを理由にすることもできますが、転職先の面接では、体調不良や、都合を合わせづらい生活環境であることをアピールしてしまうと逆効果になってしまうことがあるでしょう。そのため、マイナス要素の理由は、前向きにプラスに捉えてもらえるように言い換えることがポイントです。

退職理由は正直にプラス思考で

面接で嘘ばかり付くのはもちろん良くありませんので、正直に自分の気持ちや考えを伝えることは大切なことです。とはいえ、今までの職場で感じたさまざまな嫌なことが退職の原因になっていたとしても、それをそのまま伝えてしまわないようにしましょう。言い換える言葉を考える時には、まず、自分の正直な気持ちを考えてから、率直な理由だけでなく、これからの希望や理想も合わせて考えてみると、プラス思考で考える際に役立ちます。

例えば、退職理由が、お給料が良くない、能力を認めてもらえない、という理由の場合には、もっと環境の良い場所でステップアップをめざしたい、新しい環境に身を置いて、キャリアアップを視野に入れて行きたい、というように考えてみるのも良いですね。

どのような話し方ができる？退職理由の話し方のコツ

言い換えが難しい理由の場合には、無理に話さない、という選択肢もあります。自分が聞いた時に良い印象に感じる言葉選びも工夫してみましょう。面接では、なぜ退職し、新しい職場でどのようなことができるのか、について、今後の展望も視野に入れて、前の職場で何を学び、スキルを得たか、という情報も整理しておくと参考になります。応募する職場のコンセプトや特徴もしっかりとおさえておきましょう。

体調不良で辞めてしまった時の例文

仕事内容が多く、生活環境の負担と重なり、一時的に体調に響いてしまいましたが、今では改善し、より自分の生活とのバランスがとりやすい職場で働き、仕事に集中したいと考えました。

人間関係の負担で辞めてしまった時の例文

以前の職場では、仕事の進め方などについて考えが合わない場面もあり、結果として退職につながりましたが、より保育士として自分の理想と合う、こちらの方針に共感し、働きたいと感じました。

給料やシフトなどの環境への不満から辞めてしまった時の例文

以前の職場では、残業の負担も大きく、経済的にも負担を感じる場面があり、改善が難しいことから退職につながりました。今回、心機一転新しい環境で、保育士としての仕事により集中し、スキルアップをめざしていきたいと考え、応募しました。

残業や休日出勤等の不満で辞めてしまった場合の例文

前職の保育園では人員不足によって、毎日深夜まで残業をしても追いつかず、休日出勤が必要な状況でした。業務の効率化などの提案もしたうえで、人員補充をお願いしましたが実現しなかったため退職させていただき、貴園の募集に応募させていただきました。

リストラの場合の例文

大変、不本意ではありますが前職の保育園で業績不振が続いたことによる人員削除で退職しました。業績回復のための働きかけなども積極的に行ったのですが、このような結果になってしまいました。前職で得た経験を活かしていきたいと思っています。