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2017年04月28日

介護施設の利用者への虐待の対応方法!虐待のサインを発見した介護士がしたいこと

気付く

高齢者に対する虐待がニュースなどで取り上げられる機会が増え、社会的にも注目されるようになりました。体の自由の利かなくなった、いわば無抵抗の利用者に対する虐待は到底許されることではありません。しかし家庭で自分の家族が介護にあたっている時でも介護施設でも虐待が疑われるケースは確かにあります。

世間で取り上げられる虐待は極端な場合利用者の命の危険を伴うようなものが多く、虐待の芽がまだ小さいうちに対策を取らなければ取り返しのつかないことになってしまう可能性はとても大きいと言えます。高齢者に対する虐待はもちろん許されない事ですが、虐待に至ってしまう理由にも目を向け、どうすれば虐待を防げるのか、職場内でもきちんと話し合い、対応策を検討する必要があります。

どんな行為が高齢者への虐待にあたるか

高齢者に対する虐待と言っても暴力的な行為だけが虐待にあたるわけではありません。体に危害を加える身体的虐待に加え、世話を放棄したり放任状態にする事、暴力ではなく言葉で執拗に傷つけるような対応をする心理的虐待、そのほかにも性的虐待や、経済的虐待などその種類は多く、いわばどんな形でも高齢者に対して自尊心を著しく奪うような行為は虐待にあたると言う事です。このように虐待と認識されるのは主にこれらの5種類の行為が対象となります。そしてこれらの行為から高齢者を守るために施行されたのが高齢者虐待防止法と言う法律です。

施設内で利用者が虐待を受けている可能性があるとき

家庭で家族が一対一で介護にあたっているような場合、密室状態となりやすく、虐待が疑われてもなかなかその事実を確認するのは難しいケースが少なくありません。それでも何らかの介護サービスを受けている利用者ならば家族以外との接点もあるので、いつもとなんとなく違う体の状態や、行動などを発見したら虐待の可能性を疑ってみる事も必要です。

また、施設入所者の場合は虐待をしているのは介護職員の可能性が高いことになりますが、衣食住を全て施設内で行う為、食欲が無かったり、あざや傷などが出来ていたりするのも発見しやすく、いつもと違う様子に気が付いたら、まずは利用者本人に声をかけてみる事が大切です。

その際に虐待を受けていると考えられる利用者本人が自分が虐待を受けていると感じていない場合は、たとえ周りのスタッフが同僚の職員による虐待を疑ったとしても誤解だと言う事になり、虐待を疑われたスタッフばかりか虐待を指摘された利用者自身も傷つくことになる可能性もあるため、対応には慎重を期すことが求められます。

利用者だけでなく介護職員の立場も考えた対応を

虐待が許されない行為であることはもちろんなのですが、施設内での職員による虐待を未然に防ぐためには、スタッフに対する虐待についての研修を行う事も大切です。もしかしたら虐待をしているのでは…と疑われるような行為をする職員がいる場合も、周りの職員も含め職員同士で虐待について学ぶ機会を持ち、実際の虐待に関する事例などを例にとりながら、自分たちの身の回りで同じようなケースが起こった時にどうすればよいのかを自分たちで真剣に話し合ってみる機会を持つことが大切です。

介護の現場は人を相手にする仕事である以上、いくら緻密なマニュアルを作ってもすべてがその通りに行くことは考えにくいものです。また、虐待を受けている当事者である施設利用者が危険な目にあっていたり辛い思いをしていると言う事を、職員に話しやすい雰囲気を作る事も大切です。

実際に職員による虐待を発見したら最優先すべきは利用者の安全の確保です。その上で利用者のケアと同時に大切なのが虐待を加えたスタッフに対してもきちんと事情を聴くことです。それは虐待を肯定するわけではなく、今後このようなことにならないようにするためにも、虐待を受けた側、虐待を与えた側双方の話を聞くことはとても重要な事です。

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