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2016年04月23日

一般の保育士とどう違う?地域限定保育士の特徴や働き方

一般の保育士とどう違う?地域限定保育士の特徴や働き方

最近耳にするようになった言葉に、「地域限定保育士」というものがあります。普通の保育士とは何が違うのか、いまいちよく分からないという方も多いのではないでしょうか?今回は、この地域限定保育士について詳しく説明していきたいと思います。

地域限定保育士とは?

まだまだ世間にあまり認知されていないであろう、地域限定保育士という仕事。近年、保育士の人材不足が大きな問題になっていますが、これは、その問題に対応する為に作られた新しい制度です。地域限定保育士は、「国家戦略特別区域限定保育士」というのが正式名称です。

2015年度(平成27年度)に新しく決まったもので、全国に先駆けて、神奈川県、千葉県(成田市のみ)、大阪府、沖縄県の4つの地域で試験が導入されました。2016年度には、新たに宮城県仙台市でも地域限定保育士の試験を実施する事が決まりました。新しく作られたこの制度には、国家戦略特区と言われる一部の地域において保育士の試験回数を増やし、その結果、保育士の人材不足を解消していこうという狙いがあります。仕事の内容などは、普通の保育士と何も変わりはありません。勤務地の自治体の違いだけです。

保育士の資格試験の回数がぐっと増える

今までは通常の保育士の試験は年に一度のみでしたが、2016年度からは年に二度実施する自治体が多く出てきます。それ以外に、国家戦略特区で行われる地域限定保育士の試験も受けられる事になります。この地域限定保育士の試験は、年に一度行われます。この試験に合格すると、地域限定保育士になる事ができます。つまり、今までは一年に一度のみだった保育士になるチャンスが、一気に増えたという訳です。

しかも、地域限定保育士の筆記試験は、普通の保育士試験と同じ扱いの為、合格した科目の免除有効期間が使えます。地域限定保育士の筆記試験に合格すれば、そのまま実技試験を受けずに、翌年の通常の保育士試験で実技試験のみを受ける、といった事もできるのです。こうすれば、国家戦略特区での勤務が難しい、自分の住む自治体で働きたい、といった方でも、受験回数を増やして保育士への道へと順調に近付く事が可能なのです。

試験の難易度や試験内容などは、通常の保育士試験と同等となっています。また、地域限定保育士の試験は、国家戦略特区に住んでいる方以外でも受験資格はあります。ただ、試験に合格して登録後に実際に働く事になった際には、3年間は受験した自治体(国家戦略特区)内での勤務になります。登録して3年が経てば、通常の保育士として全国のどこででも働く事ができるようになります。また、受験した自治体内での勤務経験が無くても、登録してから3年が経過した時点で、全国で保育士として働く事が可能です。

本当に人材不足の解消になっていくのか?

今回のこの地域限定保育士の制度ができた事で、本当に保育士の人材不足問題に効果はあるのでしょうか?保育士の人材不足が最も深刻だと言われている地域が東京都です。ですが、東京都は国家戦略特区でありながら、地域限定保育士の試験はまだ導入されていません。

保育士の試験が年に一度しかないのは少ない、回数を増やして欲しい、という意見が以前からあった事は確かです。ですが、いくら試験の回数を増やしても、そもそも保育士になりたいと思う人が増えるかというところには、全く踏み込んでいないように思います。保育士の給与や待遇は、ハードな仕事内容に対して、決して良いとは言えません。そういった点に不満を持っている保育士さんは多い事でしょう。実際、保育士の資格を持っていても、保育士として働いていない方も多いのが現状です。

ですが、本当に保育士として働きたいという夢がある方にとっては、試験を受けられる機会が増えますから、有り難い事ですよね。実際に、地域限定保育士の試験はまだ始まったばかりにも関わらず、いずれの4地域にも多くの受験の申し込みがあったようです。保育士になりたいという方にとっては受験するチャンスが増えますし、とても良い制度なのではないでしょうか。

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