2016年07月18日
転職など保育士のキャリアアップ方法!キャリアパスが描きづらいってホント?
保育士として働いているみなさん、将来的にはどのような働き方をしたいですか?主任や園長を目指したい方、担任としてずっと子どもと関わって過ごしたい方、など思い描く将来象はさまざまだと思います。今回は保育士さんのキャリアパスについて解説したいと思います。
目次
「キャリアパス」って?
簡単に表現すると、キャリアアップの道筋です。今後どのような職位に就くか、そのためにはどのような形でどのような経験を積んでいくか、といった道筋のことをキャリアパスと言います。
保育士の役職は少ない!
一般企業には、主任、課長、部長、マネージャーなど多くの役職があります。しかし、保育園には部署がありません。役職といえば園長と主任のみ、という保育園も多いようです。副園長や副主任などがいる保育園もありますが、それでも1つの施設における役職者はとても少ないのです。
思い描くキャリアパスを実現するには
先ほども説明したとおり、保育士の役職はとても少ないものです。将来園長になりたい、主任になりたい、と思っていても、役職に空きが出なければ実現されることはありません。役職を目指すならば、経験を積むと同時に、今の勤務先で実現できるのかも検討する必要があります。いつ、どんなタイミングで役職に空きが出るかはわかりませんので、空きが出たらすぐに手を上げられるような状態を作っておくことが大切です。
保育士のキャリアアップ方法
思い描いたキャリアパスを実現するために、今からできるキャリアアップ方法を見てみましょう。
資格取得でキャリアアップ
残業や持ち帰りの仕事が多く時間的に難しいかもしれませんが、通信教育や独学で資格を取得することで自身の能力を高めることができます。絵本専門士やリトミック指導者インストラクターなど日常保育に役立つ資格が人気です。また、救命技能認定、認定病児保育スペシャリストなど園生活の「いざ」というときに役立つ資格に目を向けてみるのもいいですね。
子どもの心や発達、福祉ともっと向き合いたいならば、臨床発達心理士や社会福祉士、児童福祉司といった資格もおすすめです。受験資格があるうえ内容的にも難しく、簡単に取れる資格ではありませんが、大きなキャリアアップが図れ、将来的には保育施設以外でも活躍できる可能性がある資格です。
資格はなくとも学ぶことでスキルアップ
心理学やカウンセリング、食育など、日常業務の中で必要な知識を深めることで、スキルアップにつながります。将来的に園長になりたいのであれば、経営学や会計など園の経営に関するスキルを学んでいくことも必要です。
保育士と幼稚園教諭のダブルライセンスで新境地にチャレンジ
保育園で働く場合は保育士資格、幼稚園で働く場合は幼稚園教諭の資格が必要です。しかし、幼保一元化の影響もあり、保育士と幼稚園教諭の両方を持っていないと働くことができない施設もあります。2つの資格を取得し、これまで経験したことがない保育にチャレンジすることは、自分のスキルアップに直結します。
思い切って転職
ある程度保育士としての経験を積んでいる場合は、「主任候補」、「園長候補」など役職候補を募集している保育園に転職をする、という方法もあります。役職候補の募集は非公開求人になっていることがほとんどなので、転職サイトではなかなか見つけられません。人材紹介や転職エージェントを上手に活用しましょう。キャリアアップの相談をしてみるといいかもしれませんね。
まずはじっくり考えよう
どのように働いていくのかを決めることは、自分の一生を左右する大切なことです。まずはご自身のキャリアパスについて、じっくりと考えてみてください。それから実現に向けて必要な準備をしてくださいね。