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2017年01月24日

高齢者のうつの原因や症状って?正しい対応で介護士が対処する方法とは

高齢者のうつの原因や症状って?正しい対応で介護士が対処する方法とは

心のかぜとも言われ、誰でもかかる可能性のある病として広く知られるようになってきたうつ病。しかしこれは若い年代だけでなく、高齢になってからもかかる可能性が十分にある病気です。ただし高齢者がうつ病を発症する原因も人それぞれですが、多くの場合若い年代のうつ病の原因とは少し異なります。

たとえば会社人間でずっとバリバリと働いてきた人が、定年退職後に突然仕事を頑張って達成感を得るという喜びを得られなくなり、自分はもう要らないのではないかと落ち込んでしまったり、長い間共に過ごした夫や妻との死別などによって心にぽっかりと穴が開いてしまったり、いずれも生きがいを失ったことが原因で起こるものです。そして高齢になって自分自身の健康が徐々に失われてゆくことへの失望感などもうつ病になる原因と考えられています。

認知症と間違われやすい高齢者のうつ

高齢者のうつ病は若い年代のうつ病と比較すると抑うつ症状が強く出ないことが多いといわれています。自分自身の体が病んでしまうことで心も病んでしまうこともあるし、うつ病を発症することで体がどんどん衰弱することもあります。特徴的なうつ病の強い症状が出ないために、うつ病であることに気づかれずにどんどん症状が進んでしまうケースもあります。

そして認知症を発症した高齢者が不安げにおびえた様子や活気のない状態に陥ることが少なくないため、高齢者のうつ病は認知症と間違われてしまうこともあります。そのため、物忘れが明らかに以前よりもひどくなったからと認知症を疑って医療機関を受診したら、うつ病を発症していることが判明したというケースが多いといわれています。

認知症とうつ病による認知症状を見分けるための方法は、うつ状態になる変化がはっきりしているか、変化が起こるきっかけがはっきりとわかっているかをチェックすることが挙げられます。こうした条件に当てはまる場合、老人性うつ病のための適切な治療を受けることが必要となります。

高齢者のうつの特徴

若い年代のうつ病とは異なり、老人性うつ病の場合、うつ病の特徴的な症状が現れているにもかかわらず、本人も周りの家族なども、それを年をとったから現れる症状なのだと思ってしまうケースが少なくありません。もう年なのだから多少気持ちが落ち込んだりするのは誰にでもあることで仕方がないのだ…といった認識を持つ人も多く、そのために本来必要とされる適切な対応をとることが遅れてしまうと症状がさらに悪化するのを早めてしまう可能性があります。

若い年代のうつ病の患者に対するのと同じように、むやみに頑張らせようとするのは逆効果です。また、高齢者が心に感じる空虚感が発症の大きな原因だとしても、空虚感を紛らわせるために無理に仕事を任せてみたり、必要以上にあちこち連れ出してみるといったことも避けるべきだといえます。

高齢者のうつを患った人への接し方のポイント

高齢者がうつ症状になるのは若い年代のうつ症状とは違った原因や背景があることが少なくありません。うつ病の利用者と接するときに最も心がけなければならないことは、本人を否定しないことと、本人の行動や言動に対して責めるような言葉をかけたり態度をとったりしないことです。とくに血の繋がった家族の場合は自分の親などに対して甘えているのではないかと勘違いして強い口調で責めてしまったりしがちです。

介護士がうつ病の利用者に接するときには、直接否定したり責めるような言い方をすることはしなくても、最終的には本人を追い詰めてしまうような言葉になっていないか、注意する必要があります。ほんの少しでも良いので、本人のわずかなやる気を引き出せるような声かけや態度で接することが大切です。いくら心をこめて接しても、うつ病の利用者から拒否されてしまうこともありますが、拒否されたことを受け入れ、次の日もまた声をかけるように根気よく接することが大切です。時間はかかりますが、少しずつでも快方へと向かってくれるように愛情を持って接することを心がけるようにします。

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