2016年08月14日
介護士が管理職になるには?キャリアアップに必要な資格やスキルとは
介護士として働き続けていく中で、ステップアップや給与面を考えて、管理職への転職を考える人も多いのではないでしょうか。介護士が管理職になるためには、どのような資格やスキルが必要なのでしょうか。
目次
管理職の仕事
管理職は職員の管理だけをすればいいわけではありません。通常の介護業務はもちろん、介護の方向性の確認や伝達、新人教育、会議への出席なども必要となってきます。また、保険請求業務などの事務作業や、利用者獲得のための営業活動なども行うことがあり、業務は多岐にわたります。
管理職になるために必要な資格
有料老人ホームやデイサービスは無資格でも管理者になることができます。経験が豊富な介護士が管理職としては採用されやすいでしょう。施設の数も多く、求人もあふれていますので、ステップアップを目指して管理者になろうと考えている方にはおすすめです。施設の方針によって、介護福祉士などの資格が必要となる場合もありますので、応募の際には確認してくださいね。
管理職に求められるスキル
管理職につくには、資格以外にもさまざまな資質を必要とします。
リーダーシップ
管理職になると、他の介護職員をまとめていかなければなりません。業務を円滑に進めていくためにも、リーダーシップが必要となります。また、介護の実務能力や瞬時の判断力も必要となり、他の介護職員の見本となれるだけの能力が求められます。
関連:介護職員のリーダーの役割は?必要なスキルや気になる仕事内容について
法令関係の知識
職員や利用者からさまざまな要望があがってきます。それらの望みをすべてかなえようとすると、気づかないうちに法令違反を犯してしまうかもしれません。自治体から注意や介護報酬の減額、ひどい場合には介護報酬の支払い中止などを受けてしまう可能性があります。そういったことが起きないように、法令や介護保険についての知識を頭に入れておきましょう。利用者や職員から法令違反にあたる要望があがってきた場合でも、きちんと説明できるため、納得させやすくなりますよ。
コミュニケーション能力
管理職に就くと、介護職員や経営者、利用者とその家族、他の職種の職員など、いろいろな人との連携が必要になります。その際に必要なのがコミュニケーション能力です。特に伝える能力と聞く能力は欠かせません。高いコミュニケーション能力が、円滑な業務に繋がりますよ。
参考:利用者との会話の話題は?介護士が知りたいコミュニケーションのコツや話し方
時には社長や会長にも教えることが…
介護施設を経営していても介護業界のことをあまり知らない、という人も意外と少なくありません。そのため、的外れな指示ばかり出す社長もいるんです。管理職になると、そういう指示と、部下の介護職員からの反発との板挟みになってしまうことが出てきます。そういった場合には、社長に介護業界のことを説明しなければなりません。何も知らない社長や経営者に対して、理解してもらえるように説明するのは、簡単なことではありませんよね。
役職手当はあるが、残業代はナシ
管理職になると、基本給や夜勤手当のほかに、役職手当がつきます。仕事の量は格段に増えますが、残業代は基本的に出ません。無理をし過ぎないよう、自分で仕事の区切りや段取りをつけ、スケジュール管理に気をつけましょう。
参考:残業代が支給されてない理由は?介護職でサービス残業が多いワケと対処方法
管理職は、やりがいも給料もアップ!
これだけ見ていくと、「管理職って大変だな」というイメージですよね。しかし、それだけ給料は良く、とてもやりがいのある仕事なんですよ。管理職の求人で気になるものがあれば、ぜひ挑戦してみてください!たくさんのことを学び、考える機会がとても多いので、大きく成長できます。一般の介護職員として働いていた今までとは、違った見方で物事を考えるようになるので、新たな発見があるかもしれません。管理職として培った能力やキャリアは、転職する際にも強みになりますよ!