2016年09月26日
無資格でもできる介護の仕事はある?できない仕事や求人の注意点とは
高齢化社会が進むに連れて多くの求人広告が見られるようになってきたのが、介護の仕事です。求人の条件には「無資格でもOK」という記載も見られます。
本当に無資格でも介護の仕事に就くことができるのでしょうか。どんな部分に制限があるのか、まとめました。
目次
無資格でも介護の職場で働くことができるの?
介護に関する資格を何も持っていなくても、介護の職場で働くことは可能です。ですが、どのような仕事内容を任されることになるのでしょうか。
送迎車両の運転手
介護の施設・事業所によっては利用者を自宅まで送迎するシステムを取り入れているところが多くあります。そのような施設では、介護施設と利用者の自宅を送迎する車の運転手を募集していることがあります。送迎車両の運転手には介護に関する資格は不要です。
運転免許があれば応募・勤務することができます。
介護施設内での仕事
現在、介護保険法では施設に勤務する介護職員の資格は不問となっています。そのため、無資格であっても勤務することが可能です。
とはいえ、やはり何か問題があると困るのが現実です。責任の重い仕事に関しては有資格者に任されることが多くあるようです。無資格の場合は、利用者の食事の支度や衣類の洗濯、生活必需品の買い物・薬の受け取りなど利用者の生活を援助する仕事をすることが多くあります。
無資格ではできない介護の仕事
介護の仕事の中では「資格がないとできない仕事」があります。それが「訪問介護」です。訪問介護は基本的に一人で行い業務であり、利用者と1対1で身体介護・生活援助を行う必要があります。そのため、専門的な知識と技術が必要とされており、資格がないと仕事をすることができないのです。
できれば取っておきたい介護の資格は何?
訪問介護を含めて介護の仕事を専門的に行いたい、と考えるなら、介護職員初任者研修を修了しておくことをおすすめします。介護職員初任者研修は2013年以前は「ホームヘルパー2級」と呼ばれていました。
訪問介護や施設で勤務するための知識、認知症の関する講義などを受けることで、取ることができる資格です。この研修を修了しておくことで、後々「サービス提供責任者」や「介護職員実務者研修」の受講、「介護福祉士」へとステップアップしやすくなります。
無資格で介護の仕事にチャレンジ!注意することは?
介護の業界は現在、慢性的な人手不足であると言われています。ですが、求人に応募したとしても全員が採用されるわけでもありません。無資格でも採用されることももちろんありますが、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
面接で注意したいポイント
1)介護の仕事に就きたいという具体的な思いを伝える
2)介護の資格はなくても、これまでの経験で介護に活かせる仕事があればアピールする
3)応募した施設・事業所に勤めたい理由、応募した施設の形態(デイサービス・訪問介護・特別養護老人ホームなど)を希望した理由を明確に伝える
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勤務後に注意したいポイント
1)無資格であることを理由に、身体介護を任される機会が減るとやりがいを感じにくくなり、キャリアアップが難しいと感じてしまう
2)介護の現場で、自分の身体に多く負担がかかる方法を知らずに無理をしがちになる
3)高齢者特有の体調の変化や病気についての知識が乏しく、対応に困ったり間違った対応をしてしまうことがある
求人広告に「無資格でも大歓迎」と書かれていても、実際に勤めだすと「思っていたような仕事を任せてもらえない」ということが起きます。ですので、無資格で介護の求人に応募するのであれば、「仕事をしながら資格を取りたい」というような目標を伝えるのもいいでしょう。
事業所や施設によっては、内部での資格取得に対する研修や補助が充実している場合もあります。