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2017年03月03日

介護士によるリフト入浴の手順やコツは?入浴介助の注意点も押さえておこう

介護士によるリフト入浴の手順やコツは?入浴介助の注意点も押さえておこう

介護の必要な高齢者にとって入浴は全身の血行を促し、リラックス効果や安眠効果の期待できるとても大切な時間です。その入浴方法には様々なスタイルがありますが、そんな入浴スタイルのひとつにリフトを使った入浴方法があります。

リフトを使った入浴のメリットとデメリット

リフト浴は座った姿勢を保つことの出来る人を対象にした入浴スタイルです。そのため座位をとることのできる人なら軽度の人から重度の人まで幅広く使うことが出来るので、一人で入浴するのが難しい人でも安全に心地よく入浴できるのが最大のメリットです。そして入浴介助の際に利用者の体を抱え上げるという動作が減るため、介護士にとっては体への負担が減らせ、腰痛予防にも繋がります。

また、リフト浴は入浴する際に腰掛ける椅子やスリングシートなどを折りたたんで収納できるものや取り外しが出来るものが多いので、リフトを使用しない利用者が増えても、浴室の稼働率を落とすことがないのもメリットです。ただし、なれない機械操作を見ると利用者の中には不安を感じる人も少なくありません。そのため通常の入浴介助よりも声かけに気を配るなどの注意点に加え、万一にも事故を起こすことのないように介護士は機械の扱いに十分気をつける必要がある点はデメリットともいえます。

リフトを使って安全に入浴するための手順

一通りの健康状態のチェックなどが済んで利用者の脱衣も終わったら、まずは椅子へと移乗させてから安全ベルトを締めます。そして足先から順にシャワーをかけて徐々に上半身までシャワーをかけ、体が温まったら髪を洗いはじめます。洗髪が終わったら全身を洗い、とくに皮膚の重なる部分などは丁寧にきちんと洗うようにします。体が綺麗になったら体調の変化がないかどうかを確認し、問題がなければ椅子に腰掛けた状態を再度確認して入浴に移ります。

リフトが動く前には必ず利用者に声をかけるようにしてから入浴ボタンを押し、作動している途中でも安全な状態を確認しながら、利用者が不安にならないように肩などに手を添えて安心感を与えるように心がけます。入浴後は再び声をかけ、リフトを使ってお湯から上げる動作を行います。最後に足から上半身にかけてあがり湯をかけ、椅子に座ったままでタオルで全身をふくようにして、バスタオルを敷いた車椅子へと移乗が完了すれば入浴介助が終了です。

リフトを使った入浴介助のときに心がけたいこと

リフト浴という入浴の種類は歩行が難しい状態の利用者でも安全に安心して入浴させることの出来る方法です。そして介護士にとっても体への負担を減らすことの出来る入浴介助のスタイルです。ただし、機械なので日常的な安全管理を行うことは何よりも大切になります。日々のメンテナンスや定期的なメーカーのメンテナンスなどをきちんと行うことで、常に安全に運転できる状態を保つことが必須条件です。

利用者にとっては機械で持ち上げられるときにはとくに恐怖感を感じやすいため、介護士が体の一部に触れた状態を保つなど、少しでも利用者が不安に感じずに済むように心がけることが大切です。さらに、これはどんな入浴スタイルにもいえることなのですが、入浴前後には必ず利用者の体の状態をチェックし、いつもと違った体調の変化などがないかを確認するようにします。

そして最も大切になるのが利用者に対する声かけです。リフト浴に限らず介護の様々なシーンで利用者に次にどんな動作をすることになるか、そのつど声かけをするようにします。突然予期せぬ動きをすることで利用者が不安になって暴れてしまったりすると大変危険で、時には大きな事故に繋がることも考えられるので、声かけをすることはとても大切です。リフト浴の必要な利用者の体の状態は人それぞれ違いますが、しっかりとコミュニケーションをとることで利用者の不安な気持ちを取り除くようにすることはリフト浴の入浴介助のとても重要なポイントです。

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