2016年08月30日
給料もUPする?保育主任の気になる仕事内容や保育士から主任になるには
保育士は勤務内容の割に安月給、子どもが増えているのに保育士になりたい人が減っている、など保育業界にはちょっと暗い話題が多くなっています。そんな中、保育士の仕事に魅力を感じてもらおう!と政府が発案したのが「主任保育士」という立場です。
主任保育士って、保育士とは仕事内容が違うのでしょうか?気になる仕事内容や給料の待遇、キャリアアップについてまとめました。
主任保育士の仕事内容は?
主任保育士というのは、その名の通り保育士たちのリーダー的存在にあたる立場になります。一般的な会社に例えると、中間管理職的な立場にあるとも言えます。
園長や園の運営者と、現場で仕事をしている保育士たちとの間に立って、多岐にわたった仕事を任されることが多くあります。詳しくは園によって異なりますが、主任保育士として任される仕事内容としては以下のようなものがあります。
- 行事に関する企画・運営
- 保育のカリキュラムや指導計画の作成・点検
- 勤務する保育士たちのシフト管理
- 保育士に対する知識や技術の指導
- 職員・保育士からの相談に対応する
- 園長をサポートする
- 園児や園児の家庭の状況を把握する
- 課題や問題のある子ども・家庭への対応をする
- 保護者に対する相談窓口
- 実習生や職場体験・ボランティアの受け入れ対応
- 保育室で使用する教材・おもちゃ・絵本などの選定
以前は保育の現場で経験を積んだベテランの保育士が兼務することが多かった、主任保育士ですが国から補助金が出るようになったことで専任の主任保育士をする方が増えてきました。
保育士としては担任を持たずフリーの立場で動きながら、現場の子ども達・保育士などを見守りつつ、園の業務もサポートする重要なポジションとなっています。
主任保育士になると給料が上がる?
主任保育士を園におくことで、国から補助金が出るシステムになっていますが、その補助金が全額主任保育士に渡るわけではありません。そのため、勤務している園によって支払われる「役職手当」の額はさまざまだと言えるでしょう。
規模の大きな保育園で、運営に余裕があるような施設であれば役職手当として5万円ほどつく場合があるようですが、施設によっては名前だけが「主任保育士」で「役職手当」はつかない、というところもあるようです。
自分が今勤務する園がどのような役職手当を支給しているのか、をよく知っておくことがポイントです。
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どうすれば主任保育士になれるの?
主任保育士という立場には、特に資格が必要なわけではありません。一般的に、保育士としてのキャリアを5~8年ほど積むことで園から「そろそろ主任に・・・」という話が出ることが多いようです。
勤続年数だけで主任を決めていると、主任だらけになってしまうような園の場合には現職の主任保育士が辞めない限り次の主任が任命されない、という場合もあります。(特に公立の園で退職者が少ない場合は主任になるまでの年数が多くなりがちです)
なるべく早いうちに主任保育士になりたい場合には、
- 現在の園の主任になれるシステムを知っておく
- 上司に「主任になりたい」ということを伝えておく
- 自己啓発や必要と思われる資格を取るようにする
- 経験を積んで、主任保育士を募集している園に転職をする
ということがポイントとなります。
新しく開園する園などでは「主任保育士募集」という求人を出していることがあります。保育士としてある程度の経験があれば、そういった求人に応募することで、主任保育士として雇用される機会が与えられやすくなります。
主任保育士として活躍するためには、子ども達だけでなく同僚・園全体を見守ることも大切になってきます。先輩の主任保育士の様子も見ながら、自分ならどういった動きをするか、などを考えつつ日々の保育にあたるようにしてみましょう。