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2017年07月14日

洗髪介助を寝たままで行う手順!介護士の準備するものや注意したいポイント

タオル

たとえば健康な人でも体調が悪くて入浴できないときに髪を洗えない状態が続くととても不快に感じるものです。シャンプーできない間は頭皮がかゆかったり臭って来たりすれば気分も沈みがちになり、やっとシャンプーできた時の爽快感は言葉では言い表せないほどのものかもしれません。

体の自由が利かなくなって介護を受けている人がシャンプーする時、人によっては浴室に行くことも困難でベッドに寝たままでシャンプーしなければならないケースもあります。そんな時に介護者がやり方を工夫することで、被介護者をシャンプーで汚れを取り除き、さっぱりと地良い状態に整えてあげることができます。

シャンプーをする為に準備したい事と注意したい点

布団でもベッドでも被介護者は基本的にはあおむけの状態で横になってシャンプーを行います。まずはシャンプーすることで風邪をひかないように部屋を適温に調整します。

そして事前にシャンプーに使用する40度程度のお湯、ビニールシート、洗面器、シャンプーとリンス、ブラシ、ドライヤー、バスタオル、フェイスタオル、ケリーパッドなどを準備し、寝具を濡らさないように周りを片付けます。

上半身の下にビニールシートを敷いてその上にバスタオルを敷き、襟元にフェイスタオルを巻き胸元にもタオルを置きます。あればケリーパッドを首の下に置いて頭が首よりもやや下に来るように固定します。

お湯はピッチャーがなければやかんやペットボトルなどを使って少しずつかけるようにしますが、事前に本人にお湯の温度が熱すぎる事はないかを確認するようにします。

寝たままで行うシャンプーの手順

髪をとかしながらゆっくりとお湯をかけて十分に髪の毛と頭皮を濡らし、シャンプーを使って頭皮をマッサージしながら洗います。その後すすぎを簡単にできるようにシャンプーの泡をタオルでふき取ってからお湯を使って洗い流します。この時耳の後ろなどの洗いにくいところは丁寧に流すようにします。

リンスを付けて再びお湯で洗い流したら、フェイスタオルを使って髪と頭皮の水分をしっかりと取り除きます。その後ドライヤーで地肌からしっかりと乾かしてゆきます。地肌にしっかりと風が当たるように指を使って髪を立ち上げながらドライヤーの風をあてるようにしますが、ドライヤーの熱風が耳や顔などにかからないように十分に注意します。

特に高齢者は温度に対する感覚が鈍っていることもあるので、ドライヤーはやや離し気味に使用するのがおすすめです。近年は寝たままでシャンプーするための便利な道具も市販されていますが、バスタオルや大きめのごみ袋などを使ってケリーパッドを手造りして代用することもできます。

シャンプーが終わった後に注意したい事

全身浴ではなくても、本人は体力を消耗します。シャンプーが終わったら水分補給をして、体が冷えないように室温を調節して休ませるようにします。シャンプーすることは頭皮を清潔にするだけでなく爽快な気分になれるために、本人にとってはとても良い心のケアにもつながります。できれば本人の体調などに合わせて週に1回程度行えるのが理想的です。

水を使わずにシャンプーする方法

また、人によってはお湯を使えないと言う場合もあります。そんな時は市販のドライシャンプーを使ったり、アルコールを薄めたもので髪や頭皮を拭いて汚れを取り除く方法もあります。

まず市販のドライシャンプーの場合、熱めの蒸しタオルで頭部を蒸してからドライシャンプーを付けて頭皮をマッサージします。その後熱めの蒸しタオルを使って頭皮と髪の毛をよく拭き取った後、乾いたタオルでさらによく拭いてから、最後にドライヤーを使って乾かします。

この方法ならお湯が無くても神と頭皮をさっぱりとさせる事が出来るので、頭皮のかゆみなどの不快な症状を取り除くことができます。

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