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2017年09月21日

寝たきりの利用者の更衣介助の方法!着替えの正しい手順やコツ、注意点について

重ねた服

更衣介助には、体が清潔になって気分も良くなり、体を動かすことにもつながり、寝たきりでも着替えによって生活リズムを作ることができるため日常生活のメリハリの面で役立つなど、さまざまなメリットがあります。とはいえ負担もありますので、コツや注意点をおさえて上手に行っていきましょう。

まずは衣服選びから

上着には前開きタイプとかぶるタイプがありますが、利用者さんが体を動かせる範囲に合わせて着替えやすいタイプを選びましょう。体の関節が思うように動かせない場合もありますので、肩と脇の下を結ぶ部分のスペースが広いなど、無理なく体を通せるようなゆとりのある服を選ぶこともポイントです。

伸縮性のある服が良いですが、ない時には大きめサイズで対処すると良いですね。同じく、ズボンはウエスト部分がきつすぎないものを選びましょう。場合によって服をリメイクして変えることもできます。

着替えの前には準備をしっかりと

スムーズに着替えられるように、着る衣服を着る順番通りに用意したり、前開きやかぶるタイプなど同じタイプの衣服の重ね着では、あらかじめ服だけ重ねておいたりする方法もあります。着替える時に時間がかかる場合もありますので、寒さ対策やプライバシー防止のブランケットやタオルなどを用意しておくと役立つでしょう。

また、冬場などは室温にも気を配り調節して、着替えをする場所は片付けて安全に配慮した環境を整えておきます。カーテンなども閉めて、精神的ストレスを与えないリラックスした環境を作ることも大切ですね。

着替えの手順をチェック!

上半身の着替えの手順

かぶるタイプの衣服の場合は、利用者さんに仰向けに寝てもらい、衣服の前後の裾を胸のあたりまで持ってきます。次に左右の腕の肘を曲げてもらい衣服の袖から外して、えりの部分を大きく広げて頭を通し衣服を外しましょう。着衣は脱衣時と反対の手順になります。腕を通す時は、衣服の袖口に手を入れて利用者さんの手首を持って通すと行いやすいでしょう。

前開きタイプの場合は、脱衣と着衣を同時に行うことができます。衣服のボタンを外したら、利用者さんに横向きになってもらい、肩の部分から衣服を外していきましょう。袖部分も外したら、利用者さんの体の下に衣服を押し込み、新しい衣服の袖を利用者さんの手首を持って通していきます。

反対側の部分の衣服は同じように利用者さんの体の下に押し込み反対側から引っ張り、利用者さんに体制を仰向けに変えてもらい、脱衣した衣服を取り除いて、新しい衣服の反対側の袖を通し整えましょう。

下半身の着替えの手順

利用者さんに横向きになってもらい、上になっている方のズボンを下におろしたら、反対側も同じように行います。次に仰向けになってもらい、足首に向かってズボンを左右バランス良くおろしていきましょう。

ズボンの着衣時には、まず両方の足首を裾に通してから、左右交互に太ももあたりまでズボンを上げていき、利用者さんに横向きになってもらい片側のズボンを腰まで上げ、反対側も同じように行います。

更衣介助の注意点とは?

着替える前には着替えることを利用者さんに伝えて、動作ごとの途中の声かけも意識しましょう。着替えの際には、利用者さんの爪、指、顎などが衣服に引っかからないようにして、上半身を着替えてから下半身を着替えるというように、衣服を着ていない時間が長くならないようにすることも大切です。

同じ姿勢になった時に行える着脱を、上下同時に工夫して行うと着替えの負担を減らすことができるなどのポイントもありますので、動作のコツも参考にしてみましょう。また、利用者さんに麻痺がある場合には、麻痺していない側からの脱衣、着衣は麻痺している側から行うこともポイントです。

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