介護士の月収が高い職場は？どの施設や給与形態なら給料が多いのか

介護士は近年の高齢化社会を支える大切な仕事ですが、低賃金の問題についても挙げられています。介護職員処遇改善加算のような国の対応について、詳しい知識を身につけておくと、働く側としても参考になるでしょう。これらの内容と関係し、厚生労働省では、介護職の給料の調査についてのデータも挙げられています。データの分析を参考にしながら、月収が高い介護士の職場を自分の目線で探していきましょう。

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厚生労働省の調査結果からわかること

厚生労働省では、介護の仕事に就く人たちの処遇についての状況調査を行っていますが、これらの調査結果から、具体的な給与の金額や、数年の間の給与環境の移り変わりなどもわかります。月収の高い職場を探す際には、このようなデータも役立つ情報となるでしょう。介護職員処遇改善加算の届出をしていない事業所もありますが、データについては、介護職員処遇改善加算の届出をしている事業所についての調査結果となっています。

介護士全体の給与は、平成26年度と平成27年度の比較では、増加傾向にあり、27年度の常勤で月給の給与は、ここ数年の間の給料と比べると、一番高い数字を見ることができます。介護士は需要の多い職種ですが、低賃金が悩みの種になることがありますので、増加傾向にあるのは嬉しい情報ですね。

年によって給与が多い施設は変わることがある

平成25年、平成26年、平成27年、の施設の種類と給与の額を見比べてみると、ランキングはその年によって変わることがありますので、一概にどこに勤めれば高収入が得られる、とは言えない部分があります。月給の場合、日給の場合、時給の場合、についても、それぞれ内容が変わってきますので、ポイントをおさえて見比べてみましょう。

月給の場合

常勤で働いた場合の月給の金額を見比べた時には、どの年も共に、特養として知られる介護老人福祉施設が一番高く、続いて、介護老人保健施設、訪問介護事業所、という順番になっています。

27年度のデータ（加算の種類Ⅰ～Ⅳ）の月額

• 1位　介護老人福祉施設（特養）　311,260円
• 2位　介護老人保健施設　　　　　300,020円
• 3位　訪問介護事業所　　　　　　272,800円

日給の場合

常勤で日給の場合の月額を見てみると、平成25年度は介護老人保健施設が一番だったのに対して、平成26年度と平成27年度では、介護療養型医療施設が一番になっています。月給の場合とも違ってきますので、これらの比較も参考にしてみましょう。また、訪問介護事業所も給与が比較的多い施設となり、近年は、認知症対応型共同生活介護事業所も上位に挙がっています。

時給の場合

常勤で時給の場合には、また特徴が変わり、訪問介護事業所が一番になっています。月給のデータでは、一番になっていた介護老人福祉施設は三位になっていますので、これらの違いも興味深いですね。

給料ができるだけ高い職場を選びたい時

給料が高い介護職の職場では、管理職の仕事や有料老人ホームなどもおすすめされることがあります。また、給料の値だけでなく、手当の有無も合わせてチェックしてみましょう。夜勤手当やボーナスなど、これらの手当も収入に関係してきますので、手当の項目を詳しく見てみることもポイントです。全体を通してもらえる金額を検討してみましょう。

給料だけでなく、メリットの多い職場にも注目してみよう

介護士の仕事は、体力もいる仕事となり、利用者のさまざまなトラブルに対応したり、夜間の勤務があったりと、ハードな面についてもよく挙げられることがあるでしょう。仕事内容に見合う給料をもらいたい、というのは、多くの人が感じている願いではないでしょうか。ですが、単に給料の値だけを比較して決めてしまうのには、少し注意も必要です。どのような仕事内容なのか、という部分もしっかりと把握して、全体を通して自分に合っていてメリットの多い職場を見つけていきましょう。