2016年10月11日
シフト制の職場で介護士が退職を伝えるポイント!転職時に知りたいコツとは
介護の現場では、多くの介護士がシフト制で仕事をしています。そうなると、「なかなか退職を言い出すきっかけがない」という声が聞こえてきます。
退職したい、という思いがあるにもかかわらず周りを気にして言い出せない退職・・・上手に伝えるにはどういったポイントがあるのでしょうか。
シフト制の職場で退職を上手に伝えるコツをまとめました。
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まずは上司に退職の意思を伝える
退職の意思が芽生えたら、まずは上司に伝えるのがマナーです。「上司に言ってもどうせ断られる」「引き止められるのでは?」という思いがあっても、必ず上司に伝えるようにしましょう。
これは、上司を飛ばしてさらに上の人に先に退職の意思を伝えてしまうと、後々ややこしいことになる可能性があるからです。社会人のマナーとして、まずは直属の上司に退職の意思を伝えるようにしましょう。
上司によって断られたり、引き止められたりしても引き下がってはいけません。退職の意思が固いことを分かってもらうためには、何度も根気強く言い続ける必要があります。約1ヶ月は、こまめに退職の意思を伝えるようにしましょう。
上司がダメならさらに上の人へ
直属の上司に退職を申し出てから1ヶ月が経過しても、何も状況が変わらなかったり上司の上の人が退職のことを知らないようであれば、上司の上司に退職を伝えるようにします。
通常は、上司がさらにその上の人に部下の退職を連絡するものですが、上司がその仕事を怠った場合には自分で言うほかありません。
その際には「上司の○○さんには既に報告済みですが、××の理由で退職させていただきたく思っています。手続きについて知りたいのですが、どのようにすればよろしいですか?」という感じで、尋ねるようにしましょう。
労働基準監督署に相談をする
上司に退職を申し出た後、さらに上司に退職を申し出たにもかかわらず事業所や施設側が退職についての手続きを一向に進めてくれないようであれば、自分が住んでいる地域にある労働基準監督署に相談をします。
労働基準監督署に出向く前に、一度電話で相談をしておくとそれだけでも色々なアドバイスをもらうことができます。
自分の退職の申請がどのようになっているのか、という状態を伝えることで現在の状況に合ったアドバイスをもらうことができるので一歩前進できることになります。
労働基準監督署の担当者からは、就業規則に記載されている退職を申告する期間や、退職の手続きで必要な書類がそろっているかなどを聞かれることがありますので、事前に調べたり用意しておくようにしましょう。
そして、労働基準監督署からのアドバイスをもとに、今後の手続きを進めていくようにします。
退職は「労働者の権利」の一つ
通常であれば、就業規則に書かれている通りの手順をふまえることで円滑に退職できるのが理想です。ですが、シフト制でギリギリの人数の職員しかいない職場では、退職がなかなか認められずに苦労する方が出てきます。
ですが、法律上では退職は「労働者の権利である」とされています。事業所・施設の方がどうしても退職を認めてくれない場合には、この「労働者の権利である」という点を訴えて、退職を認めてもらうようにしましょう。
ここまでしても退職が認められないような場合には、再び労働基準監督署に申告を行います。退職の手順に大きな落ち度もないのに退職が認められないのであれば、労働基準監督署の担当者がきちんと対応をしてくれます。
事業所・施設や上司の態度がどれほどかたくなであっても、労働者の退職の権利を奪うことはできません。よりよい職場に転職するためにも、「退職したい」という意志を曲げることなく、取り組むようにしましょう。