2017年03月25日
介護士の転職回数はどれくらい?介護業界で不利になる回数や多くても採用されるコツ
一般的に転職を繰り返すことは新しい職場を受けようとするさいにはあまりよい印象をもたれないというイメージがあります。特に介護職は離職率が高いことでよく知られており、どこの施設も人手不足が深刻で、常に求人がある業界だとも言われています。でも、いくら人手不足が深刻だとはいえ、採用する側にしてみればせっかく採用してもすぐにやめてしまうような人は採りたくないものです。より条件の良い職場で働きたいと考えるのは当然の事ですが、その結果転職回数が多くなってしまったときに次の職場での採用に不利にならないようにするためには注意したいことがあります。
介護職はなぜ離職率が高い?
介護職は離職率の高い職種だといわれることが多いのですが、介護職が仕事を辞める理由には、職場の人間関係に問題を抱えている場合や、勤務する施設の方針に不満があってもっと条件の良い職場を見つけたいといった理由が多いようです。慢性的な人手不足の状態で施設の運営を行わざるを得なければ、結局スタッフ一人一人の負担は大きくなり、そのことで不満を募らせて仕事を辞めてしまうと、残されたほうはさらに一人当たりの負担が大きくなるという悪循環に陥ります。
そうなるとスタッフには肉体的な負担が増して気持ちのゆとりもなくなり、スタッフ同士の人間関係もぎすぎすとしたものになってしまいがちです。その結果パワハラめいた態度をとられたり、不満の捌け口のような扱いを受けてしまうようなケースもあります。また、給料の問題も転職の大きな理由のひとつです。責任も重く、肉体的にもきつい仕事なのに、給料が安いのでは不満を感じるのも無理がないともいえます。
転職回数が多いことは転職の際に不利になるのか
何度も転職を繰り返している人は、採用する側の面接官にとっては確かに気になるものです。転職回数が多いといっても実際にはどれくらいの回数の事をさすのかは確かな数字ではないし、施設によっても考え方に違いがあることは十分に考えられます。転職サイトなどが取った統計によると、3回目以上の転職歴の人は採用する側にとっては気になるという集計がある事から、転職したといっても1回や2回程度の転職回数に対してひどく気にする必要はないといえそうです。
採用する側からすれば3回以上転職を繰り返している人に対してはせっかく自分のところで採用しても、結局はすぐにやめられてしまうのではないかと懸念するケースが多く、採用する側にすれば長く働いてくれる人を求めているのは確かなので、この結果はある意味当然の事ともいえます。しかし3回以上の転職経験者は必ず不利になるというわけではなく、重要なのは退職する際の理由です。
転職回数の多さもメリットに変えるテクニック
体力的にも精神的にもきついというイメージのある介護業界ですが、どんな仕事にも言えるように同じ介護業界でも職場によってその程度は異なります。現在の仕事に不満を抱えながらも、どこへ行っても同じだからと思い込んでひたすら我慢しながら働くことが必ずしも正しいわけではないにしても、あまりにも軽い気持ちで転職を繰り返すのはやはりマイナスイメージにつながりやすいことは確かです。
でも転職の際に前職の退職理由がたとえ職場の方針や職場の人間関係への不満などだったとしても、面接の際にそのままストレートに回答すれば、相手に良い印象を与えることは難しいかもしれません。どんな職場でも全く不満を感じずに過ごせるところというのはまずないでしょう。でも、せっかく少しでも良い条件を求めて転職しようとするなら、たとえ転職回数が多くても採用面接の際には例えばキャリアアップを目指すためや、学んだことを次に活かしたいといったポジティブな表現で答えるようにすればあまり悪いイメージにとられにくくなります。