2016年05月03日
保育士のための「連絡帳の伝わる書き方のコツ」で保護者と信頼関係を保つ！
子供の情報を保護者と交換するのに必要な連絡帳。伝えたいことがうまく伝わらない、毎日同じような内容になってしまう、など悩みを抱えている保育士さんも少なくないのではないでしょうか。連絡帳を上手に活用すれば、保護者との信頼関係を作ることができます。コツをつかんで、伝わる連絡帳づくりをしましょう。
目次
連絡帳の必要性
年齢が小さい子ほど、日々の出来事を言葉で伝えることができません。連絡帳は、園での出来事や家での様子を伝え合う大切な役割を持っています。連絡帳の内容次第で保護者に安心感を与えることができます。また、保護者と保育士が情報を共有することで、子供の成長への対応に活かすこともできるんですよ。小さな子供を預ける保護者にとって、連絡帳は園での様子を知る大切なツールなのです。
きちんと伝えるコツ
きちんと伝わる連絡帳にするコツをご紹介しましょう。
１．文章の基本5W1H
離れている時間の子どもの様子はできるだけ知りたい、というのは保護者の当然の気持ちです。「いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように」で伝えるのは文章を書くにあたっての基本ですよね。この５つを取り入れるだけで、わかりやすい文章になりますよ。
２．保護者の記入には必ず返信を
保護者が記入した連絡帳には、家庭での子どもの様子や健康状態など貴重な情報がたくさん詰まっています。ときには保護者自身の悩みが書かれていることもあります。しっかり目を通し、必ず返信を書きましょう。連絡帳だけでは解決しないようであれば、お話しする時間を取って一緒に考えましょう、などと提案してみると保護者も安心してくれますよ。
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３．子どもの様子や感情を
園での出来事を報告する際に、子どもがどんな様子だったか、どんな表情だったかなどを書くようにすると、より細かい様子が伝わります。些細な様子でもいいんです。嬉しそうにしていたことや、ほほえましかった様子などを記入すると、連絡帳を見た保護者もほほえましい気持ちになってくれますよ。
４．できるだけ明るくポジティブな内容に
事実を並べるとネガティブになってしまうことも、受け入れやすいような表現に変えるのがポイントです。例えば、「騒がしくて～」という文章も「元気が有り余っているようで～」と書くだけで印象は全く違いますよね。そういった表現を使ったうえで、子どもの個性を認め、対応を一緒に考える姿勢を伝えましょう。また、小さな出来事でも褒める、できるだけ明るい内容を心掛けましょう。ネガティブな内容の連絡帳は、見ても楽しくありません。
連絡帳の書き方・文例
○月×日（火）
昼食 ：全
おやつ：全
排便：普通（14：00）
睡眠：12：30～14：30
【保育園での様子】
登園時は少し涙を見せていましたが、お母さんと離れてすぐ、気持ちの切り替えができたのか絵本を読んでほしいと保育士に持ってきてくれました。かくれんぼでは、小さな棚の後ろに隠れていたので、お尻がまるまる見えていて、とてもかわいかったです。お友達に指摘されて恥ずかしそうに笑っていました。
お昼は苦手な人参にも挑戦し、全部食べられたことが自信になった様子です。お昼寝後に少しぐずりましたが、おやつのお話しをしたら「今日のおやつは？」と元気を取り戻し、お友達の分までお皿を並べてくれました。
トラブルは必ず口頭でも伝えよう！
小さな子供たちばかりの保育園ではケンカやけがは付き物です。そういったネガティブな内容は文章だけでは、意図する意味と違うようにとらえられてしまうこともあります。トラブルや誤解を生まないためにも、必ず保護者と話をしましょう。連絡帳に記入する際はトラブルに至った経緯やその時の対応、今後の園での対策などを細かく記入することが必要です。
参考：トラブルやクレームを減らす関わり方って？保育士の保護者対応のコツ
実は楽しみな連絡帳
保護者にとって連絡帳は、園での子供の様子を知る大切な手がかりです。毎日保育園から帰って、「今日はどうやって過ごしたのかな」と思いながら連絡帳を開く時間は、実は保護者の楽しみなんですよ。そこにネガティブな内容ばかり書いてあったら、がっかりしてしまいます。明日からの保育園生活に不安を感じるようになってしまうことだってあるんです。保護者に安心してもらい、信頼関係を築くためにも、明るい連絡帳にしましょう。
また、連絡帳は育児日記にもなります。大きくなって見返した時に、温かい気持ちになれるような文章をかく工夫をすると、より素敵な連絡帳ができますよ。
