2016年04月12日
保育士の転職でこんな職場に要注意!ブラック保育園を見分けるコツ
最近テレビや雑誌で取り上げられることの多い保育士の労働環境。神経も体力も使う大変なお仕事に加え、劣悪な労働環境が問題視されています。もちろんすべての保育園の労働環境が悪いわけではありません。転職の際には、その保育園がブラック保育園かどうかを見極める必要があります。そこで、ブラック保育園を見分けるコツをご紹介したいと思います。
参考:最近は給料や労働環境が見直しされている!離職率が高い保育士の現状
目次
ブラック保育園には共通点がある
パワハラや劣悪な労働環境があるブラック保育園には、「保育士不足」という共通点があるんです。保育士が不足すると、働いている保育士の負担が大きくなり、日々の業務に疲れ果ててしまいます。忙しすぎて、サービス残業だけでは仕事が終わらず持ち帰ることが多い、という保育士も少なくありません。また、職員同士の人間関係が良し悪しも、日々の業務に影響が出てきます。長時間勤務やパワハラなどで心身共に疲れてしまうと、ゆとりを持って子どもに接することができなくなってしまいますよね。そうすると、子供の安全に気を配る余裕がなくなり、時に重大な問題や事故を引き起こしてしまうのです。
こんな保育園もブラック保育園
狭すぎる部屋に詰め込まれた子供たちは、のびのびと遊ぶことができません。また、遊具や部屋の配置が、子ども目線で安全でないと、子供たちは常に危険と隣り合わせです。いくら雰囲気がいい保育園でも、危機管理意識が薄いと、悲惨な保育事故を引き起こしてしまいます。保育士が忙しすぎる結果、手間のかかる外遊びやお散歩の時間が極端に少ない保育園もあります。劣悪な労働環境であること以外にも、子供たちに対し十分な保育ができていない保育園や危機管理体制がきちんとされていない保育園もブラック保育園といえるんです。
転職前にブラック保育園を見極めるコツ
働く前に、その保育園がブラック保育園かどうか見極めるには、どうしたらよいのでしょうか。
シーズン外の正社員募集には要注意
「常に求人を出している企業=職員が続かない環境」というのは、どんな企業にも言えることですよね。保育園も同じで、常に求人を出している保育園は、職場の人間関係や勤務時間、待遇などに問題がある可能性が大きいといえます。特にパートタイムの求人ではなく、正社員の求人を出し続けている保育園は、保育士の人数自体が足りていないということなので、入社しても過酷な労働環境である確率が高くなります。ただし、オープンや拡大に伴って数ケ月間求人を出し続ける保育園もあるので、しっかりと情報を確認しましょう。
保育園の見学をしておく
待機児童の問題もあり、定員以上の園児を受け入れている保育園があります。園児の数が多すぎると、きめ細やかな保育をするためには、過酷な労働環境になってしまいます。また、とにかく儲かることを目的とした保育園は、職場環境や待遇の改善が見込めません。子供が雑に扱われていないか、園の広さは適当か、など自分の目で見ておきましょう。見学に行くことで、職員同士の雰囲気などを肌で感じることもできますよ。実際に勤めていた人の体験談を聞いてみるのも、有効な手段です。
面接官の対応をチェック
理事長や園長、主任保育士など、面接をしてくれるのは保育園上層部の人たちですよね。面接の際、面接官の対応をチェックしてみましょう。上層部の人たちが高圧的な態度だと、入社してからも、上司のご機嫌伺いなど保育と関係ないことに時間を取られてしまうことがあります。
きちんと見極めて素敵な保育士生活を
保育士は神経も体力も使う大変なお仕事です。ブラック保育園での勤務は、保育士の心身ともに大きな負担がかかり、子供の成長に悪影響を及ぼすこともあります。転職の際は、その保育園がブラック保育園かどうか、しっかりと見極めましょう。自身のためにも、子供たちのためにも、しっかりと環境が整った保育園を見つけてくださいね!