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2016年07月03日

これはできない?ヘルパーができる医療行為の範囲を押さえておこう

体温計と錠剤

どこまでOK?ヘルパーにできること・できないこと

介護の仕事について具体的に知っている、という方は意外と少ないのではないでしょうか。実際、介護の仕事がこれだけ世の中に注目されるようになったとはいっても、殆どの方は「お年寄りや身の回りのことが自分で出来ない方の手助けをする」という程度の認識がほとんど。実際にこの仕事に携わる方や興味を持っている方以外は、どんなことが出来てどんなことがだめなのか、まで気にすることはありません。

しかしヘルパーという仕事は決して便利な何でも屋さんではありません。できること、できないことはどうしても発生しますので、それをきちんと知っておくことが必要となります。そのなかでも特に注目したいのが「医療行為」という項目についてです。一般的に医療行為と聞くと、注射をしたりそういった特別な作業を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はこれに分類されるのはそういった病院で受けられるような医療行為以外にも存在しています。

かつてはこんなことも「医療行為」として禁止されていた

例えば医療行為の中の一つで、体温測定というものがあげられます。普段なんとなく熱がある、などといった時にご自身で体温計で測定する経験をされた方も多いでしょう、実はこれもヘルパーの仕事の中では医療行為として禁止されていたことがあるのです。体温計という道具を用いているというのがポイントで、この他にも爪切りや耳かきなどといったごく当たり前に行っていることでさえ、ヘルパーが行うと医療行為に当たってしまう、そんな時代も合ったのです。

現在は規制が緩和されることによって、これらも医療行為ではなくヘルパーとして行うことが出来るようになりました。血圧の測定やごく軽微な切り傷や擦り傷といった程度の手当も可能です。ただし湿布を貼ったり軟膏を塗る、点眼薬を点眼するなどの行為に関しては本人やそのご家族から事前に依頼があることや、医師などの指導に従って介助することが決まりとなっていますのでその点には注意しましょう。

もっと具体的な手助けなども行うことが出来る

最近ではさらにここから進化して、指定研修および実地研修を終了した介護職に限り「痰の吸引」や「経管栄養」などといった具体的なケアも可能となりました。以前に比べると出来ることの幅がぐんと広がっているので、ヘルパーとして出来るお仕事もかなり増えてきたのではないでしょうか。ただしこれらができるということは、それだけ注意しなければならない点も増えているということで、やりがいと同時に多くの責任も生まれるということを意識してかなければなりません。

ヘルパーに関する資格を持つこと、知識を学ぶことはもちろん大切です。しかしそれ以上に大切なのは「責任を持つこと」そして「経験」です。誰でも始めからなんでもこなせるならこの仕事はそれほど必要とされていません。積み重ねていくものがどんどん生かしていける、だからこそヘルパーという仕事は奥が深く多くの場所から必要とされているのです。

自分一人で判断してしまわない、連携することも忘れずに

ヘルパーという仕事をするうえで大切なのは、何事も1人で判断してしまわないことです。利用者のご家族としっかりやりとりをすることはもちろん、医師や看護士などの指示をきちんと理解するなど、医療機関との連携も非常に重要となってきます。自分一人で抱え込んでしまうのではなく、みんなで助け合い協力していくことで、より利用者さんや自身が心地よい環境を作っていくことが出来ます。ヘルパーとしてできること、できないことをきちんと理解しながらのびのびと働いていきましょう。

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