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2016年08月18日

利用者から介護士へのセクハラ対処方法!対応・対策のコツについて

セクハラに悩む女性

さまざまな場所でセクハラが問題視されていますが、介護業界もその一つ。介護職には女性が多く、要介護者からセクハラを受けて悩む人が増加しています。その数は意外と多く、「多少のセクハラには得られないようならば、介護職に就くな」という事業所のトップさえいるようです。今回は、利用者からのセクハラへの対処方法をまとめてみました。

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ヘルパーの4割がセクハラ被害を受けている

ホームヘルパーの約4割がセクハラ被害を受けているというデータがあります。セクハラの内容は、言葉、行為、行動などさまざまです。利用者からのセクハラは、認知症で分別がつかない場合や、自分の立場をうまく利用した人が多いので、「介護士としてプロならいちいち気にしていられない」とメンタルが強くなる人も中にはいます。あまりにもひどいセクハラの場合は、事業所に報告し、対処してもらわなければなりませんが、ある程度は自分で対処できるようになることも必要です。

セクハラへの対処法

セクハラを受けたときには、どのように対処したらよいのでしょうか。

毅然と拒否する

プロとして介護をしているのであって、セクハラを受けるために介護をしているのではありませんよね。セクハラを受けたら、毅然とした態度で拒否しましょう。状況によっては強い態度に出ても構いません。触られた瞬間に、それがいけない事だという事を言葉と態度でわからせることが大切です。

事業所へ報告

相談しにくい内容であったとしても、報告をしないことには対策も立てられません。事業所には、誰からどういう被害を受けたか、しっかりと報告しましょう。会社で対応してもらえない場合は、都道府県労働局雇用均等室に相談してみてください。相談は無料で、プライバシーは守られ、匿名で相談することもできますよ。

同僚や仲間と情報共有

同僚や仲間、上司などと情報交換をし、どう対処していったらいいのかも相談していくようにしましょう。話を聞いてもらうだけでも、気持ちがラクになりますよ。また、担当を替えてもらう、男性職員に対応してもらう、など同じようなことが繰り返されないよう、対策を打つことも必要です。複数の職員で対応するのも、セクハラ対策になりますよ。

利用者の家族に事情を説明する

事業所と相談をし、必要であれば利用者のご家族へも事実の報告をしなければなりません。利用者の心身の状況にもよりますし、今後の介護サービスの利用にも関わることなので、ご家族の協力を得ながら、できるだけ寄り添った形で対策を取るのが理想的です。事情を説明する際には、伝え方に十分配慮しましょう。

一人で抱え込まないで

「多少は我慢しなければ」、「自分にも隙があったのかもしれない」と考えたり、自己解決しようと、セクハラにあっていてもSOSを発しない女性職員もいます。しかし、それはセクハラのエスカレートを招いてしまう可能性があります。セクハラを受け続けるだけでは、ストレスが溜まって、自分を追い込んでしまいます。セクハラ被害から、うつ病になってしまったという実例もあるんですよ。セクハラを受けたら、一人で抱え込まず、必ず周囲の人に相談しましょう。

最後に

訪問介護や個室など、利用者と介護職員が1対1になる現場でのセクハラは、「密室の出来事」とあって、表面化しにくいのが実情です。現在は、施設から在宅介護へのシフトが進められているため、将来的には訪問介護の比重も高くなっていくでしょう。今後は、より一層セクハラ対策が必要となります。日頃からきちんとした態度で接し、ダメなものはダメと言える、毅然とした介護職員になることが、セクハラに対する自己防衛にもつながりますよ!

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