2016年09月06日
サービス提供責任者になって介護職でキャリアアップ!仕事内容や資格条件
介護の仕事をしていると色々な資格があることに気づきます。そんな中、「介護福祉士」として活躍するためのステップアップとなるのが、「サービス提供責任者」の資格です。
サービス提供責任者は、介護サービスを利用している方40人ごとに1人を配置することが義務付けられていますから、今後ますます需要が高まることが見込まれる資格の1つです。
サービス提供責任者の仕事の内容や、どうすれば資格を取得できるのかをまとめました。
目次
サービス提供責任者ってどんな仕事をするの?
簡単に言うと「サービス提供責任者」とは、利用者とヘルパーやケアマネジャーなどとのパイプ役になります。利用者が適切な介護サービスが受けられるように調整するコーディネーター役ともいえるでしょう。
もっと具体的に説明すると・・・
訪問介護の段取りを組む
サービス提供責任者は訪問介護の場面で、とても重要な役割を果たす立場になります。
まず、訪問介護を利用したい方が現れた場合に、利用者の家を訪問し、「生活の状況や介護を受ける上での希望」を聞き、利用者本人やご家族の話に耳を傾ける必要があります。
その上で、求められている要望を満たしながら具体的にどのようなサービスを提供するのかを細かく決めて、利用者・ご家族に確認をして合意してもらいます。こうして訪問介護を始めるまでの「下準備」や「段取り」を組みます。
参考:施設介護と訪問介護は大変さに違いがある?介護士の仕事内容や技術に注目
訪問介護の相談を受ける
実際にヘルパーとして勤務する方々の勤務内容を管理したり、利用者さんとうまくコミュニケーションが取れているのかを見極めるのもサービス提供責任者の仕事の一つとなります。
また、ヘルパーさんが急に休みをとった場合などには、現場に出向いてサービスを行う場合もあります。
現場で働くヘルパーさんのことをよく理解し、悩みを一緒に解決したり、と「よきリーダー」であることが求められます。
訪問介護のマネジメントをする
利用者に対してサービスの提供が始まったら、ケアマネージャーのプランに従って、さらに具体的な訪問介護の計画書を作成する必要があります。
その後は、計画通りに訪問介護が行われているか、内容が適切であるかを確認して計画の見直しを行います。こういったことを繰り返し、より利用者に適切な訪問介護が行われるようにマネジメントをします。
サービス提供責任者の資格を取るにはどうすればいい?
サービス提供責任者になるためには、色々な条件があります。
1)介護福祉士・看護師・准看護師・保健師のどれかの資格を持っていること
2)実務者研修を修了していること
3)過去にホームヘルパー1級を取得・介護職員基礎研修を修了していること
4)過去に介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を修了、実務経験が3年以上ある
4の条件に当てはまる場合は、サービス提供責任者になれますが介護報酬が10%減産されることになっています。
上記の条件を考えると、今からサービス提供責任者を目指すためには、実務者研修を修了するか介護福祉士の資格を取得するのがオススメの方法となります。
実務者研修は、介護系の専門学校や通信教育にて受講することができます。費用はかかりますが、研修後に試験があるわけではないので比較的取得しやすいものとなります。
介護福祉士は国家資格に合格することと、実務経験3年以上が必要になりますので、取得までに時間がかかることになります。既に介護職に就いている方にはオススメできますが、一から勉強を始めたいという方にはオススメできません。
気になるお給料は?
サービス提供責任者として働くには、正社員のほか派遣社員、パート・アルバイトといった働き方があります。
お給料の面では、
- 正社員:月収約21万円
- 派遣社員:月収約22万円、時給約1200円
- パート・アルバイト:時給約1000円
となります。
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もちろん、勤務する地域や事業所によってお給料は変わってきますので事前に確認をするようにしましょう。