2016年10月09日
介護士転職で知りたい運営母体の特徴!社会福祉法人の施設の待遇は?
全国に介護施設は多数存在していますが、それぞれ運営母体に違いがあります。中には、「社会福祉法人」が運営母体となっている施設も存在しているのですが、よく分からない方もいるのではないでしょうか?株式会社と比べて、どんなところが異なっているのでしょうか?
「介護士の転職」人気の記事5つ
- 転職面接で有利になる介護の資格!介護士が取得しておきたい資格まとめ
- 介護士の転職で退職理由はどう話す?面接を成功させる説明のコツ
- 平均給料で比較!介護業界を職種別に給与相場を見て最も多くもらえるのは?
- 介護士が管理職になるには?キャリアアップに必要な資格やスキルとは
- 人間関係の悪い施設を見抜くために!介護士が転職の職場選びで注目したい点
社会福祉法人について
社会福祉法人とは、社会福祉事業を目的につくられた非営利法人です。特別養護老人ホームやケアハウスなどの福祉施設や、病院や診療所などの医療機関、障害者施設や保育園などを運営したり、介護士のための学校を運営したりする公益法人です。社会福祉法人は、都道府県知事が所轄になるのですが、事業所が複数の都道府県にまたがるような場合は厚生労働省の認可が必要となります。
また株式会社もよく目にしますが、株式会社と社会福祉法人を比較した時、一番大きな違いは利益を追求しているのかそれとも利益を追求していないのかということ。社会福祉法人は、非営利団体であるのが特徴です。また、税制や補助など優遇されています。
社会福祉法人と株式会社との違いについて
社会福祉法人と株式会社を比べてみると、他にも色々な違いがあることが分かります。例えば、株式会社の場合は利益を追求する為、働くスタッフの収入にそれが影響してくることが考えられるでしょう。
ボーナスなどには、特にそれが影響してくることが考えられます。もちろん、利益が上がればその分ボーナスアップも期待することができます。しかしながら、反対の場合も考えられます。
一方社会福祉法人は、利益を追求しません。その為、業績によって収入が変化するといったこともありません。働き始めた頃は、収入もあまり期待できないかもしれませんが、昇給なども決まっていますので着実に収入アップが望めます。
もちろん、ボーナスもあります。働き続けることで、少しずつかもしれませんが確かな収入アップが得られるのが社会福祉法人で働くメリットだと言えるでしょう。
このように、それぞれに収入面で違いがあります。しかしながら、実際には両者の施設間でそれほど大きな違いはないとされています。
また、高齢者がサービスを利用する際に両者の利用金額を比較してみると、株式会社の方が高額になる傾向があります。株式会社の場合、サービス利用者はお客様といった感覚もあるようです。
どこの職場を選んだら良いか
社会福祉法人と株式会社を比べてみた場合、どちらにもそれぞれ特徴があり、最終的には働く人の希望や価値観によって決まると言えそうです。株式会社の中には、所謂高級老人ホームなどもあり、そういったところで働く場合はまた違ったスキルも身につくことでしょう。
いずれにしても、自分が納得して生き生きと働ける職場を選ぶことがポイントです。その為には、社会福祉法人や株式会社といった部分や収入面だけを見て判断するのではなく、しっかりと企業理念や経営方針についてチェックしてから判断することが必要です。
人は、収入の為だけに長く働いて行くことは難しいものです。自分の仕事に誇りを持って、自分の働きが誰かの幸せに繋がっていると分かって、始めて自信を持って生き生きと働き続けて行くことができます。
また、特に女性は結婚や出産、家族の介護なども出てきますので、そういった節目やライフスタイルの変化にも負けず続けられそうな職場を探すことも大切なことです。
スタッフを大切にしてくれるところであるかどうかも、是非チェックしてください。それは、教育体制がきちんとできているかどうかによっても分かることです。一人一人の人材を大切にしようと思ったら、教育にも力をいれているはず。学びたい人の背中を押してくれる環境であるはずなのです。