2016年10月09日
介護職員もエンゼルケアでできることはある?介護士が知っておきたいこと
「エンゼルケア」とは、亡くなった方の死後処置のことです。ここではエンゼルケアの意味や目的、流れについてご紹介します。
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エンゼルケアの意味や目的
体を拭いたりする他、生前お元気だった頃の姿に近づけることができるよう整えて行きます。エンゼルケアは、故人の為に行うという意味ももちろんあるのですが、遺族の方の心の痛みを和らげるといった目的もあります。辛かった時の姿ではなく、いつも見ていた穏やかな姿に近づけてから見送ることで、ご遺族の気持ちを少しでも穏やかにすることができるのではないかという願いもあり、とても大切なものなのです。
病院で最期の時を迎える方も多いのですが、施設でお亡くなりになることもあります。その場合、介護士もエンゼルケアを行うこともあります。流れは、それぞれ施設によっても異なりますので指示に従って進めてください。
エンゼルケアの流れについて
着ているものを静かに脱がせて、タオルなどで体や顔を拭きます。体に傷や点滴の跡がある場合は対応します。肛門などに詰め物を行う場合は、そちらの対応も行います。次にオムツを装着。着替える際は、どのようなものに着替えたら良いか、予め家族の方に聞いておくと良いでしょう。
入れ歯を使用していた方は、入れ歯をつけます。髪の毛を整え、エンゼルメイクと呼ばれる故人が元気だった頃の姿に近づける為のメイクを施します。これは、女性だけでなく場合によっては男性にも行われます。但し、過度なメイクは控え、あくまでも自然な肌色になるようにします。
エンゼルケアを行う時は、家族の方へ部屋から退室してもらうように伝えてください。それから行うようにします。