2016年10月10日
清拭介助のポイントは?介護士が知っておきたい正しい手順・方法と注意点
「清拭」とは、何らかの理由で入浴できない方などに対して、タオルなどを使い体を拭いて清潔を保つことです。清拭には、体全身に行う全身清拭と、手足など一部分だけ行う部分清拭があります。
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清拭をするメリットについて
体を綺麗に保つこと。清拭にはそんな目的がありますが、この他にも色々なメリットがあります。清拭を行うことで、癒しや爽やかさを与えることができます。それが気持ち良い眠りへと導いてくれます。
また、血行が良くなりますしマッサージ効果もあります。それに、関節の拘縮を防ぐことにも繋がりますので、清拭はとても大切なものだと言えます。清拭の際に、体や皮ふのチェックもできるといったメリットもあります。
清拭をする際の方法と注意点
腹部は、おへそを中心に「の」を書くように。胸は、くるくると円を描くように拭きます。女性は胸の下もしっかりと拭いてください。背中は、右側左側それぞれ肩の方から下に向かって円を描くようにして行います。お尻も同じように両方くるくると拭いていきます。
腕を拭く時は、手首を軽く持って、手から肩に向かって拭いていきます。脇や関節部分は汚れが溜まりやすいのでしっかりと。足を拭く時は、膝を立てた状態で、足首から膝の方に向かって拭きます。
陰部を拭く時は、可能であればできるだけ本人に行ってもらいましょう。タオルは交換してください。
清拭は、食後1時間以上経ってから行いましょう。先に排泄は済ませておくようにします。室温は20度以上。なるべく肌を露出させないように心がけ、テキパキと行なってください。清拭が終わったら、乾いているタオルで拭きます。