2016年08月02日
どう対策をとればいい?利用者から介護士への暴力や暴言の対応方法
介護職の悩みには、利用者から受ける暴力や暴言の被害に関する悩みも挙げられます。介護を行う環境の中でのできごとのため、日々の中で流されてしまう時もありますが、仕事の一部とはいえ、介護士の大きなストレスにつながることも。暴力や暴言によって自分が傷付くことを防ぐために、どのような対応方法があるのか、詳しく探り、実践してみましょう。
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目次
利用者が介護士にふるう暴力や暴言について
介護が必要な利用者には、さまざまなトラブルを抱えている人がいますが、残念ながら、ただおとなしく介護を受けてくれる人ばかりではないこともあります。施設内にある、モップやハサミなどを振り回したり、椅子を投げたりと、危険な行動に出てしまう場合もあるでしょう。このような暴力によって介護士がケガを負ってしまうことがありますので、対応をする時には、自分を守るために気をつけることも必要です。
引っ掻かれたり、腕を噛まれたり、蹴られたり、などの被害があり、骨折したというケースもありますので、十分に注意しながら仕事に取り組みましょう。また、怒鳴られたり、罵声を浴びせられたり、というような言葉の暴力も大きな負担につながることがありますので、軽視せずにストレスを受けない方法を探していきましょう。
暴力や暴言への対応はどうすればいい?
利用者の特徴やその時々の状況によって、暴力や暴言の原因となることも変わる場合がありますので、臨機応変な対応も役立ちます。対応にはポイントもありますので、参考にしながら、解決方法を検討してみましょう。
自分の仕事のやり方を振り返ってみる
介護士が故意にやっているわけではなくても、利用者にとってはストレスにつながっている場合がありますので、介護の仕方について改めて振り返ってみましょう。例えば、声かけをせずにケアを始めることや、話しかけ方や表情などが利用者のストレスになっている場合があります。
利用者を観察する
自分だけに暴力や暴言をふるうのか、ほかの人にも同じように暴力的なのかについて、自分以外の介護士への態度を観察してみましょう。介護士によって態度が違うことがあれば、その原因を探ってみると、解決方法が見えてくる時もあります。
利用者のトラブルを探る
物忘れや判断力などが低下する認知症の症状には、暴力や暴言をふるう症状も見られます。怒りやすくなり、暴力的な行動に出る場合がありますが、どのようなことで怒ってしまうのか、という原因を探ることも対応のヒントになることがあるでしょう。
不安や恐怖、プライドが傷付く、というようなことが暴力や暴言の原因になる場合もありますので、日頃の接し方に気を付けてみるのもポイントです。また、体調不良から暴力につながる場合や、特徴的な認知症の症状が原因になっている場合もありますので、体調の確認と医師への相談も参考にしてみましょう。
自分だけに原因があると思い込まないこと
自分の仕事のやり方が悪いから暴力や暴言をふるわれてしまう、と一概に自分を責めないようにしましょう。暴力や暴言をふるわれることで自分にも大きなストレスになっていることがありますので、さらに自分に負担をかけないことも大切です。
同僚や上司に相談することも視野に入れながら、一人で抱え込まずに、職場の問題として対応してもらえるように心がけてみましょう。職場の人に相談することで、利用者と距離を置いて接することができるようになる場合もあります。
介護士は介護をする立場ですが、あまりにも危険な状況の場合には、逃げることも必要です。職場の周りの人に助けを求めるなど、工夫して対応していきましょう。つらい時には、職場の人以外にも視野を広げて、悩みを打ち明けられる信頼できる人を探してみると良いですね。