2016年10月11日
グループホームで介護士が働くメリットデメリットは?仕事内容や給料を知ろう
高齢化社会が進むにつれ、症状の詳細なども明らかになり患者数が増えてきたと感じられるのが「認知症」です。近年は比較的年齢が若い方にも認知症の症状が見られることが分かってきました。
そんな認知症の方々が少人数で生活する施設が「グループホーム」です。介護士として、グループホームに勤務するメリットやデメリットなどをまとめました。
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グループホームの仕事内容は?
基本的にグループホームでは、認知症を患っている高齢者の介護を行います。
介護士の直接的な仕事としては、排泄・食事・入浴などの介助となりますが、グループホームの方々は元気な方が多くいらっしゃいます。そのため、これらの介助は特別養護老人ホームなどと比べると、介助量は少ないと言えるでしょう。
その代わり、ということではありませんが、利用者の方々と一緒に料理を作ったり、洗濯や掃除をするといった生活動作を行うことが多くなる傾向にあります。
利用者が認知症の患者さんということで、認知症がさらに進行しないように、新たな症状が出ないように、と積極的に作業を一緒に行っているということも言えます。
さらに、利用者の健康維持のために外出する機会も多くあります。利用者の付き添い・外出の企画を考えるなども介護士の仕事に含まれてきます。
グループホームのお給料はどれくらい?
グループホームは、他の高齢者施設などと比較すると収入が少ないという特徴があります。そのため、勤務する職員の給料も他の施設に比べると少ないという印象がぬぐえません。正社員の数も少なく、悪循環であるとも言えるでしょう。
これは、認知症の方が利用する施設ということで、施設内の備品や設備の破損なども早く買い替えが必要なこと、また入院する利用者が出るとさらに収入が減ってしまう、という特殊な事情もあるようです。
具体的な年収としては、正社員で年収250~270円程度、パートとなると時給約900円といった具合になります。
ただし、全てのグループホームの給料が安いということでもありません。病院に併設されているグループホームや特別養護老人ホームと併設されているグループホームなどは、それらの施設と給与水準をあわせていることが多いため、給与が高く設定されていることもあります。
グループホームで働くメリット・デメリットは?
では、グループホームで働くとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
認知症の高齢者介護に特化している施設のため、認知症の方に対する対応法を学びたいという方には最適です。認知症特有の症状などについても知識を深めることができます。
さらに、外出やイベントの企画・食事作りを学ぶこともできます。
グループホームでは長い時間を一緒に過ごすことができますので、一人一人に寄り添った介護をすることもできるのが特徴です。
利用者によっては、短期のみの利用や利用中に帰宅をする方などもいらっしゃいます。そのため、病院や他の事業者との連携をすることがあります。それらの連携を学んだり、在宅に向けた援助について学ぶ機会も得られます。
デメリット
認知症の方の相手をしていると、イレギュラーなことが起こりやすくなります。そのため、グループホームは残業が多いと言われています。トラブルの対応などをしているうちに、勤務時間が過ぎてしまうということが多々あります。
さらに夜勤もあることを知っておきましょう。夜勤を避けたい方には、正社員ではなくパート勤務などをおすすめします。
また、認知症の方々は同じことを何度も繰り返して話したり、繰り返した行動をとりがちです。そのため、我慢強く気長に付き合えるかどうかが長く勤務できるかどうかの目安になります。認知症のことをある程度理解して、気長に付き合える性格が必要となります。