2016年10月07日
介護士のためのハンドケアなどの肌荒れ対策方法!手荒れしやすい原因とは
寒くなり、空気が乾燥してくると気になるのが「手荒れ」です。介護士は、手を洗う機会が多く、手荒れしやすい職業のひとつなんですよ。手荒れしやすい原因はなんなのでしょうか。肌荒れ対策をまとめてみました。
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目次
手荒れが細菌感染を広げる?
きれいな手にはバリア機能があるため、ウイルスや細菌が入り込むことはほとんどありません。しかし、手が荒れると、細かい傷やシワに細菌などが入り込み、利用者にその細菌を運ぶことになってしまいます。手荒れは細菌感染を広げてしまう原因になりかねないのです。
手荒れの原因
手荒れしやすい原因を見てみましょう。
洗いすぎ
オムツ交換や掃除、食事介助など、手を洗う機会が多いですよね。手を洗う際に、ゴシゴシと強く洗うと、汚れだけでなく、皮膚を守ってくれている皮脂膜も一緒に洗い流してしまいます。皮脂膜がなくなると、水分が蒸発してしまい、皮膚が乾燥してしまうのです。
また、ほこりなどの刺激も皮膚に入りやすくなってしまい、手荒れが起こりやすいくなるんですよ。特に、お湯は皮脂膜を落としやすいので、入浴介助などお湯を使う作業の際には、できるだけ直接お湯に触れないよう工夫をするといいでしょう。
布や紙も手荒れの原因
書類などの紙類、ベッドメイクのリネンなどの布類も、実は手荒れの原因です。紙や布を触ることで手の水分が奪われてしまい、乾燥、さらには手荒れを引き起こしてしまいます。
強い薬剤の使用
洗浄用の薬品やアルコールなどは介護現場には欠かせない薬剤ですが、皮膚には刺激が強いため、手荒れの原因になります。食器用洗剤やシャンプーなども頻繁に使用すると手荒れを引き起こします。
対策方法
手荒れを防ぐ対策方法を見ていきましょう。
正しい洗い方で皮脂膜を守る
天然素材の石鹸や昔ながらの製法で作られた刺激の少ない石鹸を使い、泡で優しくなでるように洗うのがポイントです。泡で出てくるタイプの石鹸だと、手早く洗うことができますよ。
洗った後は、衛生面を考えてマイタオルや使い捨てのペーパータオルでしっかりと水をふき取ってくださいね。水で洗うだけでも、汚れの7~8割は落ちると言われていますので、長時間洗ったり、ゴシゴシと強く洗ったりすることは避けましょう。
こまめにハンドクリームを塗る
手を洗った後や水仕事をした後、乾燥を感じたときにはハンドクリームを塗る習慣をつけましょう。手の水分が蒸発してしまわないよう、保湿するのが大切です。こまめに保湿することが、手荒れを防ぐ最大のポイントですよ。
利用者の中には香りに敏感な方がいる場合もありますので、無香料タイプのハンドクリームがおすすめです。家に帰ってからや就寝前にもハンドクリームを使うと、より効果的です。
直接水やお湯に触れない
水を触ると、どうしても皮脂膜が落ちてしまいます。できれば直接水を触らないよう、ゴム手袋などを利用しましょう。ゴム手袋の内側に綿手袋をつけると、さらに◎です。
薄手で肌にピッタリしたタイプのものもありますので、用途や状況に応じて使い分けると良いですね。ゴム手袋を利用することで、洗剤などの刺激からも手を守ってくれますよ。ただし皮膚呼吸を妨げてしまいますので、長時間つけっぱなしは避けてくださいね。
消毒液を変えてみる
通常の消毒液で手が荒れるようであれば、肌に優しいタイプの消毒液に変えてみるといいかもしれません。施設によっては両方置いてあるところもあるようです。可能であれば、自分の肌の状態や季節に応じて使い分けるといいですね。
手荒れを防いで利用者を守ろう
手荒れを防ぐことは、利用者や自分自身を細菌感染などから守ることにもつながります。こまめなケアが手荒れ防止の基本ですが、もし、悪化したり傷がひどくなったりしたら、すぐに皮膚科へ受診してくださいね。